加賀百万石バブル遺産の残骸…加賀温泉駅前・旧「ユートピア加賀の郷」が凄くて酷い 

<1ページ目を読む

石川県加賀市、JR加賀温泉駅北側に存在する巨大な黄金の観音像、それはバブルの夢に踊り狂った企業家どもの宴の痕。ユートピア加賀の郷と名乗った施設はその後運営者が代わり「密教禅大本山豊星寺」という名前の寺となり現在に至る。で、翌朝再び豊星寺に出直してきた訳だが、想像以上に酷いドカ雪に襲われのっけから北陸の自然の厳しさを体感する羽目になった。スタッドレスタイヤを履いていても時折空回りしてしまう程の大雪だ。まあ無事に着いたからいいのだが。

駐車場の正面を見上げるとそこには「観音温泉ホテル」の看板がそのまま残った建物が見える。所々窓ガラスに穴が開いている様子を見ても分かるように、これは現在営業しておらず廃墟同然で放置されている物件である。なお「豊星の湯」の建物はこの向かいにあり無関係。

そして再度豊星寺に至る大階段を登っていく。豊星寺の方は朝9時から開いているというので朝一番に訪問。ちなみに温泉施設は朝11時から。

一部の立て看板はユートピア加賀の郷時代のものをそのまま使っている。看板の字体に昭和の匂いをかすかに嗅ぎとりながらさらに階段を進む。

やってきたはいいが、まったくもって酷いドカ雪である。これで営業しているのかどうか不安でしょうがなかったが、奥の方で従業員のオッサンが雪かきしているのを見ると、どうやら大丈夫そう。

廃墟化した観音温泉ホテルの建物へ続く屋根は、雪の重みだろうか豪快に潰れて今にも落ちてしまいそうな姿を晒している。よく見たら玄関口の自動ドアが開いたままになっているではないか。

開きっぱなしの自動ドアから観音温泉ホテルの内部の様子を見てみる。さほど荒れた様子はなく割と綺麗だった。もう少し手を加えれば復活出来そうな気はするのだが、事業的に採算が取れるかどうかが微妙なようで、織田無道以来は誰も名乗りを挙げる人間がいない模様。

閉鎖されたトイレにはなぜか中国語とハングルによる案内が。近年日本全国でアルカニダ増殖中。こんな北陸の片田舎までも…でも人の姿がないんですが。

長い通路を抜けて右へ折れるとようやく豊星寺の山門が現れる。雰囲気はどう見てもお寺のそれなのだが、設立経緯からして変なので、我々から見ると珍スポット以外の何者でもない。

階段横には寺の名前が書かれた石碑があるが、ドカ雪が積もっている為に読めない。加賀寺というのは以前の名称のようだが、実のところ豊星寺の正式名称に組み込まれており「三論宗別格本山豊星寺 大韓仏教三論宗 観音寺加賀寺」と称しているそうだ。

…ん、大韓仏教?

傍らには受付に使われていたであろう小屋が置かれているが現在は未使用。ここにも中国語とハングルの案内がある。受付は階段を登った先の小屋である。拝観料500円を握りしめて行きましょう。

受付小屋の端っこにはこんなものが…どうやら豊星寺再開時にはYoutubeのアカウントを持っていたらしく、こんな案内が貼られていた。結構気合入れて頑張ってたんだね。

以前は織田無道住職が豊星寺境内を歩き回っていた動画などが見られた訳だが、当のアカウントは現在動画の公開を停止している。アカウントのアクティビティの欄にはこんな一文が…

ここでご紹介する 価値も無くなりました 
今まで頑張ってきましたが、爪を伸ばしたやからに汚され続けた観音様がかわいそう
終わりにします。

うわああああぁぁぁ…

>3ページ目を読む


The following two tabs change content below.
新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.