加賀百万石バブル遺産の残骸…加賀温泉駅前・旧「ユートピア加賀の郷」が凄くて酷い 

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いよいよ豊星寺境内の奥にある加賀の大観音像目指して進んでいく事になる。なにせドカ雪の為に前に進むのも大変。時折吹雪いたりするわ、こんな時期にわざわざ参拝する奇特な人間など我々しかいないだろう。境内各所ではなぜか大阪弁の職員(全員爺さん)が雪かきに励んでいる。本当にこの人達、釜ヶ崎あたりから連れて来られたのか?と思うような風貌。

大観音像を中心に時計回りに外廊下を回っていくのが正しい参拝順路となっているが、職員のオッサンに促されて何故か反時計回りに辿っていく事になった。雪で滑るから危険なんだって。

で、大観音像へ至る外廊下は見事に雪に覆われてしまい床がさっぱり見えていない状態。見えないだけに怖いのだが床の中央に敷かれた滑り止めがかえって足を滑らせる。仕方なく廊下の端を選んでのそのそと進んでいく事に。

反時計回りに逆の順路を辿ると左手には意味深な歌碑が。

「いつくしむみどりご抱きて観音は遠くすがしき白山さし給ふ」

その脇には昭和六十三年の日付と、地元の参議院議員(当時の)の名前が刻まれていた。

熊谷太三郎…wikiを見ると「熊谷組の二代目社長、自民党の参議院議員として原発を建設してきた」などと書かれている。バリバリの利益誘導型ゼネコン政治家であるがカネになる産業の乏しい田舎ではゼネコンは圧倒的に正義なのである。福井に地盤があり、若狭湾の原発を誘致推進した人物として名を残している。

この悪趣味な宗教施設に名を連ねるにお誂え向きだ。

その先に「世界一の梵鐘佛堂」の入口がある。梵鐘の大きさ、高さ10m・直径5m・重量350t…その数値を見るだけでスケールのでかさが想像出来る。

傍らに置かれた梵鐘佛堂の説明。あまりに超スペクタクル過ぎて意味が分からない。

で、中に入ると真正面に巨大な梵鐘が姿を現すのだ。いよいよ現実感が無くなってきた。我々は涅槃に入ってしまったのだろうか。

梵鐘はこれだけ巨大にも関わらず総金箔張りという気合の入れよう。金箔だけで何億円分くらいは使っているのではないだろうか。バブル景気でしこたま儲け倒した末にこんなもん作っちゃったんですね。今じゃ到底想像に及びません。

しかし相変わらず照明が消されているので暗すぎて何があるのかよく見えない箇所も。梵鐘の下は池になっていたらしいが、全て水が抜かれている状態。かつての参拝者が残した賽銭が底に落ちている。

梵鐘を取り囲んだお堂の外周には派手な天女のレリーフが何枚も掲げられていた。

だが旧ユートピア加賀の郷・豊星寺の実力はこんなものでは終わらない。「加賀三十三間堂」と「大観音像」の二大巨頭を残している。レポートはまだまだ続く。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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