サンライズなは商店街
まるで迷宮のように巨大で複雑に入り組んだ那覇のマチグヮー巡りもいよいよ大詰めを迎えてきた訳ですが、最後は国際通りから最も離れた「サンライズなは商店街」を歩いてみる事にする。
今までの商店街とは違って随分新しめで明るく天井の高い開放的なアーケードが特徴的なサンライズなは商店街。元々は「新栄通り」と呼んでいたもので、他の商店街と同じように戦後に発展してきた場所。
壺屋やちむん通りの入り口で平和通りと交差する辺りから開南交差点までの200メートル程をぐねぐねとアーケード街が伸びている。昔は本島南部の住民が買出しに来る時に最寄りの開南バス停からやってくるので、かなり賑わっていたらしいが、今はかなり寂れた気配が強い。
微妙な雰囲気は否めない感じの商店街だがそれでも沖縄らしくタコライス屋があったりして今なお個性を放っている。
そしてここにも庶民のソウルフード、天ぷらを売る店舗が一軒。天ぷら各種50円で、サータアンダギーは1個30円という安さ。
真向かいには昭和の匂いが残る恐らく20年くらい時間軸がズレてるような感じのレトロなゲームセンターが営業中。地元のガキンチョが一世代前のゲーム機で遊んでいる。手頃なおやつに天ぷら、サータアンダギー。コントローラーが油に塗れそうだ。
ゲームセンターの隣の衣料品店もやたら個性的な服ばかり置かれていてやばい。その上マネキンまでやたら個性的。
コンセプトはお水系なのかそれともパーティー衣装なのかよくわからないセンスが素敵。色違いのマネキンシスターズがド派手でシュールだ。沖縄のお水系はこれがデフォルトなのだろうか。
これまた沖縄オリジナルなファーストフード店の「ジェフ」の店舗もある。ゴーヤバーガーにぬーやるバーガー。沖縄は戦後長らくアメリカだった事もあってファーストフードはマクドナルドが本土に浸透する前から沖縄人の食生活に馴染んでいた。
沖縄のファーストフードチェーン二大巨頭は沖縄色全開な「ジェフ」と、もう一つはアメリカ資本の「A&W」。
全体的に寂れた商店街なので他はあまり見るものもないが、意味のよくわからないスピリチュアルショップがあったり…
なにやら怪しげな健康系ショップが店を構えていたりして何だか微妙さに拍車が掛かっている。沖縄はユタという霊媒師がいたりする土地柄だけに非科学的な事柄や宗教にハマったりする人が多いらしく、こういう変な店や広告を結構あっちこっちで目にする事が出来る。
最後まで微妙な感じのままアーケード街が終わるのがサンライズなは商店街。尻すぼみな終わり方になりましたね…って、いやいやまだ「農連市場」が残ってるぞ。
「那覇のマチグヮー」端から端まで
- 市場中央通り
- 平和通り
- 牧志公設市場周辺
- 牧志公設市場・食肉編
- 牧志公設市場・鮮魚編
- 松尾二丁目中央市場
- ガーブ川の水上店舗
- 新天地市場・太平通り
- サンライズなは商店街
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