【天下の奇祭】愛知県小牧市「田縣神社豊年祭」

愛知県小牧市に田縣神社という古い神社がある。創建時期も分からない程の古社で、一説には弥生時代にまで遡るとも言われる。

祭神は素戔嗚尊の孫である農業を司る「御歳神」と子宝・安産の守護神である「玉姫神」。子宝繁栄と五穀豊穣をもたらす古い土着信仰に基づいた、珍しい神社だ。ともかく古代からこの地で信仰を集めてきた神社である事は間違いないが、五穀豊穣のシンボルとして巨大な木彫りの男根があちこち祀られているけったいな神社である事が知られている。

その田縣神社が毎年3月15日に行う「豊年祭」では、全国各地からその祭の様子を一目見ようと参拝客が集まることで有名だ。これはただの祭ではない。巨大なチ…、いや、木彫りの男根が乗った神輿を担ぎ上げ街中を練り歩く。その姿は、公然わいせつどころのレベルではない。

これまで当取材班では田縣神社豊年祭に2004年と2006年と2007年の3回訪問している。豊年祭の時期には見ての通り名鉄の駅にも立派なポスターが貼られる。どう見てもチン◯神輿な訳だが、正しくは大男茎形(おおおわせがた)といい、古語拾遺の故事に基づいて五穀豊穣のシンボルが男性器という事になっている。

ちなみにチン◯もあれば対するマン◯もあるのがこの地域の凄い所で、田縣神社から少し離れた犬山市楽田地区の「大縣神社」は姫の宮とも呼ばれ、子宝安産のシンボルとして、やはり女性器を象った巨石などが置かれており、こちらは田縣神社豊年祭のある3月15日の直前の日曜日に「豊年祭」を執り行う。

大縣神社も創建時期が分からない古社で、祭神の大縣大神は尾張国開拓の祖神と言われる。

鉄道の足は、神社の近くに名鉄小牧線の田県神社前駅がある。鉄道網の貧弱な名古屋だが、名古屋駅からも片道1時間程度で来る事ができる。名鉄犬山線で犬山経由で小牧線に乗り換えるか、地下鉄を乗り継いで上飯田経由で小牧線で乗り換えるかしないといけない。やはり不便だし電車賃も高い。

豊年祭の日にやってくると駅から神社までの道にも色々と訳の分からない屋台が並んでいる。毎年やってくるのは謎の木彫り職人。何やら置かれている品物の数々がわいせつ物である。

大小さまざまな木彫りチン◯もあれば、木片にリアルなマン◯の絵が書かれたものまで様々。天下の奇祭は「性祭」でもある。世の中はあらゆるものが規制される一方でPTAやらクレーマーがうるさい昨今だがこの時ばかりは無礼講である。

そうこうしているうちに田縣神社に到着。神社の境内はそれほど大きな訳ではない。それよりも目に付くのが大勢の参拝客、特に目立つのが外国人の姿だ。

田縣神社の由緒について書かれた看板。旧尾張国の中では熱田神宮や一宮の真清田神社と肩を並べる程の古い歴史を持つ。

ちなみに早い目に来れば自動車でのアクセスも可能である。広大な臨時駐車場が用意されるからだ。駐車場には大量の観光バスが来ているはずだ。神奈川県各地の米軍基地からチン◯祭り見たさにやってくる物好きなアメリカ人観光客が大勢居るのだ。

祭が始まるまでまだ時間があるので周囲の屋台でも見て行こうと思った訳だが、屋台と言えば著作権無視のケンチャナヨ状態な物件が乱立しているもの。目の前に非常にヤバイたこ焼き屋を発見。

こちら、タコの頭が某ネコ型ロボットになっております。「どえらいえ~もん」とさりげなく名古屋弁になっているセンスが素敵。

田縣神社の周辺には結構な数の屋台が集結している。どんどん見に行こう。

フランクフルトの先っちょに切り込みを入れて「尿道」を作った上でお好み焼きの生地を巻いたものを「珍宝焼」として売っている屋台。フランクフルト1本に400円は高いけどチン◯の形をしているというだけで付加価値がつくものなのか。

バナナチョコの先っちょに「カリ」をつけた「ばなちん」も絶賛販売中。カリをつけただけで100円増し。

屋台群を見て再び境内に戻ると、少し騒がしくなってきた。祭はこれから始まる。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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