【天下の奇祭】愛知県小牧市「田縣神社豊年祭」

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長い前置きが終わり、いよいよ午後2時になった。熊野神社から巨大チン◯神輿行列が始まろうとしている。行列の先導を行うのは道標の神である猿田彦だ。天狗の面を被っているが、別にその鼻がチン◯の形をしているわけではなくフツーの姿なので、参拝客には見向きもされない。ちょっと可哀想。

高下駄を履いて、ヨタヨタを前に進む猿田彦。階段は特に歩きづらそうで、中の人も結構大変そうである。すっ転ばないように関係者が付き添っている。

その後やって来るのが祭神である御歳神、玉姫神の神輿だが、参拝客は誰一人として見ていない。そういう日本DEEP案内取材班も誰ひとりとして行列の順番を覚えていないが、ともかく男根のぼりが現れると沿道の参拝客が例外なくヒートアップする。実に分かりやすい。

ぞろぞろと坂道を下っていく女性軍団は一様に大きなイチモツを抱きかかえている。通称「チン◯ガールズ」。沿道の参拝客に時折立派なイチモツを撫でさせている。

その後は建稲種命の神輿もやってくる。日本武尊の副将で尾張開拓の祖神である大荒田命の娘、玉姫神の夫である。

そして主役の大男茎形が屈強な男衆に担がれて熊野神社の境内から降りてきた。猛烈にカメラのフラッシュが炊かれ、一時は芸能人の記者会見のような状態になる。みんなのアイドルだよね。

横から見ればご立派なイチモツが神輿を貫いているのが分かる。あまりにもシュールだ。

まるでどっかの警察署の前から釈放された芸能人がこれから出発するかのような光景を見せている。殺到する人々、巨大チン◯神輿を写真に納めようと携帯電話やデジカメを高く掲げる人々、祭の場は騒然とした空間に変わる。

この年は地元ローカルテレビ局のカメラも勢揃いで、この珍祭の様子を余すことなく撮影しまくっていた。こんなもんテレビに出せるのかと思ったが、東海テレビがやってくれた。素晴らしい。やっぱイチバンだね。

チン◯神輿の様子があまりにおかしくてニュース原稿が読めない東海テレビの宮沢桃子アナ。素敵。

男衆に担がれて坂道を下る巨大チン◯神輿。勇壮な光景だ。

熊野神社コースだと途中で名鉄小牧線の線路を跨ぐ事になる。物凄い人波に揉まれながらの行列で危険が伴う為、警備役の警察官の数も半端なく多い。

2003年に開通した地下鉄上飯田線デザインの名鉄車両が走り抜ける。まだこの辺りは単線だったりして凄まじく田舎臭い。これが名古屋の公共交通クオリティ。

踏切を跨いでチン◯神輿がやってきた。この付近は非常に道幅も狭くカオス具合に磨きがかかる。

そして神輿行列は田縣神社前を走る車道に出てくる。この間、車道は片側を塞がれ交互通行になる。

チン◯神輿は時折グルグル回転したりと常に目が離せない。担ぎ手が交代のために休憩する度に近くの外人女性がキャーキャー叫びながら記念撮影に興じる。

神輿行列は熊野神社を出発して1時間程度で田縣神社の鳥居の前までやってくる。巨大チン◯神輿を見守る参拝者の人だかりがいつの間にか凄い事になっている。

そしてようやく主役が田縣神社の境内に踏み込むやいなや、まるでプロレスの場外乱闘のような状態に。数千人はいるであろう人だかりが一斉に巨大チン◯神輿一点に注目を集める。すこぶるいやらしい光景だ。

じわじわとにじり寄りながら、時に左に右に回転しながら、大男茎形が乗せられた神輿は本殿へと「挿入」される。神輿もブツもでかいので、ローションを塗ったくらいではなかなか入らない。上手く本殿に挿入できるかどうかは担ぎ手の男衆のテクニックに掛かっている。

後から小チン◯神輿もやってきましたよ。大男茎形に比べたらこっちは一寸法師みたいなもんですね。

そうして、午後3時半くらいに本殿に神輿行列の一団が収まり、巨大チン◯も無事にお祓いを受ける事となる。この後は餅まきなどのイベントもあるが、ひとまずメインイベントはここまでだ。

実はこの大男茎形、昔はこんなに巨大ではなかったらしい。毎年物珍しさから訪れる外国人観光客が大喜びするためか、期待に応じて毎年巨大化して、なおかつ年々反り返り方が立派になっているなどと言われる。その証拠に、境内奥宮に飾られているチン◯は昔の大男茎形だったそうだ。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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