突っ込み所が多すぎて素晴らし過ぎる「お菓子の城」のシュガーアート博物館をさらに探索していこう。今度は「四つ葉占い」と書かれたこれまた怪しげなコーナーにやってきた。
ゲートをくぐると4つに区切られたスペースにそれぞれ種類の異なる占いコーナーが置かれている。ひとまずこれは自らの運命を占ってみろという意味なのか?
4つの占いコーナーは左側から花占い、えびすくじ、干支占い、最後に「あなたはだぁれ」と書かれた星座占いがある。
後者の二つは自分の誕生日だけで選択肢が決まってしまうが前者の2つは何が決まるか運次第。
「あなたはだぁれ」のコーナーにあるのは歴史上の人物をモチーフにしたっぽいシュガーアート群。せっかく丹精込めて作ったはずなのに誰も遊びに来ていない。絶えず漂う甘い香りに嗅覚を支配される中で見るこの光景は、ある意味非現実的すぎてとってもメルヘンだ。
いちいち書かれていて何がハッピープレゼントなのか全く意味不明だが、昔のNHK教育テレビのセットに似てなくもない雰囲気の占いコーナー。ここでゴン太くんとノッポさんが現れてもおかしくない。
なんだかよくわからないが嗅覚が麻痺している中で判断力も鈍っている。
とりあえず「えびすくじ」を試す事にした。
恵比寿様のシュガーアートの前にはおみくじの入った筒が二つ置かれている。
おもむろにおみくじの筒をひっくり返して振ると一本の棒が出てきた。
…とはいえどこを見ればいいか30秒あまりうろたえたものの、よく見ると棒の中央部分にセロハンテープで貼り付けられた紙に小さく「九」と書かれてある。
「九」の所へ行くと、そこには徳川家の家紋とともに「家重」と書かれたシュガーアートが置かれていた。それは徳川家重、徳川家九代将軍の「九」だったのだ。
家重像の前に名刺サイズのカードが置かれていて、これを取ると何が書かれているか分かるわけだ。
四つ葉のえびすくじ 九
あなたの志を極めてゆく年です ありがとうを身につけましょう
同志があらわれ 志は達成できます
「ありがとうを身につけましょう」という変な日本語、ここでまた「ありがとう」のフレーズが出てきた。
「お菓子の城」と竹田製菓社長、そして「ありがとう」の関係が気になって仕方がない。
謎の四つ葉占いに最後まで首をかしげながら、出口へ向かおうとすると、そこにも手の込んだシュガーアートが…よく見るとそこは記念撮影が出来るスペースになっていた。
シュガーアート博物館の最後にまたしても
「愛 咲いてる ありがとう」
すごく電波強度高いです。もうおなかいっぱい。
再び本館へ続く長い廊下を進むと、またしても幼稚園児による「ありがとう」の大合唱に包まれる。軽く洗脳されちゃいましたね(笑)
というわけでお疲れ様でした、と本館に無事帰還することになる。最後に忘れてはならないのがお菓子バイキングと来場者プレゼントだ。もう少しレポートに付き合っていただきたい。