DEEP案内取材班は2011年春頃、まる一週間沖縄に滞在していたうちに本島一周に加えて久米島にも足を伸ばして沖縄DEEPの何たるかを体験していたのだ。初日は夜遅くに那覇空港に到着し、そのままゆいレールに乗って牧志の繁華街に転がり込みホテルで一泊した。
翌朝起きたら目の前を走る那覇のメインストリート「国際通り」を歩き回る羽目になった。国際通りは言うまでもなく沖縄の原宿のような場所で、年がら年中ウチナーの若者やらナイチャーの観光客やらが闊歩するような場所だ。やたら土産物屋ばかりで実用的な店があまり無い。
しかもどれもこれも似たような店構えの土産物屋ばかりで何だか食傷気味になってしまうのが国際通りだ。共通して言えるのは店構えがドンキホーテ臭い事。
しかもドサクサに紛れて店先に「沖縄限定コン○ーム」まで売られているという始末。イボイボ付きのゴーヤー…
一度通りがかるだけで良い意味でも悪い意味でも沖縄人のパワーを感じずには居られない、それが国際通りなのだ。なんだよこの絵は…
我々はこの国際通りを牧志駅方面から西へ進んでいる。500メートル程進むと那覇の「マチグヮー」と呼ばれる中心商店街や那覇オーパ、沖縄三越といったデパートが立ち並ぶ繁華街、そのまま抜けると久茂地、沖縄県庁へと至る。
途中で通りがかったCD屋、表に張り出されているのはみんな沖縄出身歌手やバンドの皆様方だ。BEGIN、夏川りみ、その他諸々。安室奈美恵を生み出した沖縄アクターズスクールもしかり、沖縄が観光業と並んで力を入れているのが芸能、音楽関連のカテゴリーである。
那覇の市街地は殆ど国際通りを中心に成り立っていて交通集中が絶えず発生するホットスポットである。国際通りは地元のタクシー運転手でも嫌がるほどの万年渋滞地帯。
しかしタクシーは初乗り450円とか500円と無茶苦茶安いので観光客はついつい乗ってしまう。当たった運転手は半分以上運転がアホほど荒くておしゃべり好き。やはり沖縄は外国並み。
三越のあたりまでやってくるとその背後に胡散臭い円筒形のタワーが見えてくる。てっぺんには「ゼファー」などと書かれていて余計に怪しい。ゼファー那覇タワーというそのまんまな名前の展望台で国際通りが見渡せて眺めがいいらしいが、このゼファーって会社が倒産してるらしくって(以下略、詳しくはこちらの記事をどうぞ)
そんな微妙なタワーを過ぎると国際通りに沖映大通りがぶつかるむつみ橋交差点に至る。通る車の半分くらいがタクシーだ。沖縄のタクシーの多さだけは他の追随を許さない。近年、本島に出稼ぎに来る離島出身者が多いようだ。
むつみ橋交差点の南側一帯が那覇観光のお楽しみゾーンであるアーケード商店街群になるが、こちらは後でたっぷりと弄る事にする。さすがにこの周辺は人通りが激しい。渋谷とかを歩いてるのとそんなに感覚が変わらない。
こんないかにもな外観の土産物屋ばかりが目立つ。ああ、沖縄にやってきたのね。という自己確認にはなるよな。大阪で言えば道頓堀、東京で言えば浅草みたいなもん。
結局沖縄県庁の前に出てくるまでいかにもな土産物屋が殆どで、いかにもな観光客的店構えで統一されているのが国際通りという場所だ。端から端まで歩いたら1キロ以上あるのに、この統一されっぷりはある意味凄い。
夜中遅くまで人通りの激しい沖縄最大の大都会、国際通り。しかしどこもかしこも土産物屋ばっかりで結局何もしなかったけどな。
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