DEEP案内沖縄上陸記念!那覇国際通りそぞろ歩き。それを単なる観光と云う

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いかにも観光客向けな土産物屋通りの国際通りを歩いていてもあまり面白くないのでそろそろ脇道に外れてみようと思う。国際通り郵便局や居酒屋などが入っているこのビルの脇から路地裏へ抜けるのだ。

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まさかこんな所から抜け道があるとは思えない…というような場所に道がある、それが那覇の街並み。ギラギラと騒がしい国際通りの喧騒はどこへやら。急にうらびれた景色へと変わる。

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抜け道を過ぎたその先にいきなり古い民家が姿を現すのだ。

しかもかなりY字路な場所に鋭角に現れる。

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ここから国際通り沿いに土産物屋が立ち並ぶビルの真裏が見える。一番奥にあるひと際でかいビルは那覇オーパだ。多分沖縄で一番の繁華街なはずだが、真裏には忘れ去られたような風景が残ってました。

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路地裏に隠れるように建つ民家の脇を抜けていく。一応民家があるのだから生活道路として使っているはずの道なのだが…狭すぎる…

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ようやくまともに歩けるほどの道幅になってきた。やっぱり土産物屋の真裏らしい。表向きには観光地な感じの国際通りでも裏側はこんなんなのね。当然だが人通りが皆無だ。

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くすんだコンクリート剥き出しな土産物屋ビルの裏には昔の店舗の名残りがあった。矢印マークに「ゲームセンター」と書かれている。これを見ると国際通りは昔から土産物屋通りだった訳ではないようだ。

現在の国際通りは戦後になって米軍に市街地一帯を接収され行き場を無くした人々が当時何もない湿地帯で旧市街地と首里とを結ぶ一本の田舎道しかなかった場所に闇市を開き、その後「アーニーパイル国際劇場」が建設された事から「国際劇場のある通り」が転じて「国際通り」と呼ばれるようになった。

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一本の田舎道は戦後を生きる人々の力で那覇を代表する繁華街へと成長した。国際通りの発展ぶりは当時の田舎道の長さになぞらえて「奇跡の一マイル」とも呼ばれている。

今立っている路地裏は、そんな歴史の面影をほんの少しだけ留めているような場所だ。

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で、路地裏が猫の集会場になるというのは全国どこでも共通しているようで…やたらめったら猫だらけである。

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沖縄の野良猫は身体の痩せた奴が多い気がする。沖縄では捨て猫がやたら多いらしく野良猫同士の餌の取り合いが激しいらしい。

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猫の秘密基地として使われていそうな謎の建築物の遺構。表側から見てもベタな土産物屋しかない国際通りだが、一歩裏手に入ると生々しい戦後史がこびりついている那覇市街地におけるコアゾーンなのである。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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