東北最強バラック飲食店街の集大成!仙台市「壱弐参横丁」のオンボロレトロ具合が凄い件 (全4ページ)

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JR仙台駅から徒歩10分、青葉通りから東北大学方面にサンモール一番町商店街を南下すると左手に現れる巨大バラック建築、通称「壱弐参(いろは)横丁」。

全長約120メートル、2つの通路に4列、約100店舗がひしめき合うバラック市場の成り立ちは例に漏れず戦後の闇市が元で、中央市場として長らく繁盛していた。
商店主の廃業や建物の老朽化などで、取り壊して再開発する話が何度も浮上しているが、市場の組合員の反対や地権が複雑化している事などで計画は幾度となく頓挫している。

近くのビルから壱弐参横丁全体の構図を見渡す事ができる。これだけ広大なバラック群が中心市街地に残っているのは仙台くらいかも知れない。見事という他無い風景だ。
現在、東京建物不動産販売が駐車場となっている隣接地を既に買収しているが、そこに仙台市が乗っかった形で、中央市場を取り壊して共同開発を持ち掛けたのだという。
再開発計画では、27階建ての超高層マンションと商業施設の複合ビルが出来上がる予定になっているが、計画は事実上白紙撤回されている。

サンモール一番町商店街側から見た中央市場・壱弐参横丁の入口。「壱弐参(いろは)横丁」というのは2000年になって新たに名付けられた愛称である。仙台市青葉区番町丁目番という住所から来ている。

横丁の入口は真新しい暖簾と提灯が掲げられ、まだまだ現役であることを主張するかのような佇まいを見せている。

入口横にはバリバリ庶民的な立喰そば屋が隣接していて、店の表にまでテーブルと椅子を並べている。既に何度も触れているが東北大学のキャンパスが近いので学生の利用が非常に多いのだろう。

凄まじいバラック建築の外観がインパクト大であるが、一旦中に入ってしまうと内装もそれなりに整っていてそれ程エゲツない状態ではない。

もう一方の入口側には戦後のドサクサ横丁ならお約束の韓国料理店。大阪・鶴橋の闇市商店街ならこんな店ばかりなのだが、いざ東北ともなるとやはりこの手の店は圧倒的にマイノリティであり、存在自体が珍しい。

隣の文化横丁もそうだが、同じ戦後のドサクサ横丁でもどこかしらお上品さを感じるのは、やはり学生街だからでしょうかね。居酒屋や飲食店がコンスタントに並んでいる。

一方で昔からやっている中央市場時代からの現役個人食料品店は既に店じまいしているのか、それとも店を閉める時間が単に早すぎるのか知らんが、揃いも揃ってシャッターを下ろしたままになっていた。

市場の商店と居酒屋、それに学生街という事もあって、若者の溜まり場的な酒場やチャレンジショップめいた店もちらほら紛れているごった煮的な空間が壱弐参横丁の現状であるようだ。

昔ながらのベタな居酒屋だけでなく最近新装開店したかのような洒落た飲食店も入っている。なんだか吉祥寺のハモニカ横丁のようなノリだ。

中央市場の通りに沿って歩くと、建物と建物の隙間がそれぞれ物置場になっていたり、青々とした波トタン板が剥き出しになっていたりと様々な表情を見せて飽きることがない。

建物の切れ目から2つの通りを行き来する事もできる。そこにはほぼ例外なく自転車置き場と公衆トイレが設置されているのだ。

横丁の酒場の外壁にはキリンビールのポスター。やっぱり宮城、一番好き!などと愛郷心丸出しのキャッチフレーズが我々が今仙台に居る事を実感させようとするが、あんまり実感が湧かない。だって仙台人、あんまり言葉訛ってないし。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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