東北最強バラック飲食店街の集大成!仙台市「壱弐参横丁」のオンボロレトロ具合が凄い件

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戦後の闇市を思い起こす広大なバラック建築群が生々しく残る仙台一番町の「壱弐参横丁」こと中央市場。しかし実際に訪れてみると殊の外「若者向け」なお洒落系ショップが多い事に気がつく。東北大学が近い学生街という事と、商店街再生プロジェクトとして地元の学生とNPO団体やらが積極的に関わっているからだろうか。

いかにも若者がやってます的な洋楽アーティストグッズを扱っているという店と、バリバリ和式全開な提灯とトタンバラックのミスマッチ感がある意味面白くもある。

古い居酒屋や純喫茶の向かいにはやたら小奇麗な雑貨屋があったりするなど新旧入り乱れっぷりが極端である。

地方の商店街に行くと寂れてどうにもならないシャッター街をどうにかしようぜと地元学生やNPOがまちづくりに関わるケースがよく見られる訳であるが、ここは東北の中でも最も都会の一等地にあるバラック商店街だ。それなりに上手く回っている印象はある。

他地方でここと似たような街を挙げてみると、神戸の元町高架下横浜の六角橋商店街あたりはかなり似ている気がする。

壱弐参横丁を貫く2本の通路は青葉通り側を青葉小路、もう片側を松竹小路と呼んでいたらしい。今では色んな店がごった煮状態になっていてどっちがどっちなのかどうでもいい状況になっている。

横丁内には掲示板が置かれていて、所謂「街づくり」の取り組みの成果として地元新聞に掲載された時のコピーを載せていたりして、常に気合いが入っている事が伺える。

2本のメイン通路のうち、南側中央から一部分だけT字状に奥へ伸びる通路が存在している。そこに入ると商売しているのかどうか分からんオンボロ居酒屋ばかりなのだが…

一軒だけ営業しているバーがある。いかにもな昭和の映画ポスターや広告などを寄せ集めて「演出されたレトロ」が目に付く、若者がやってます系な感じのお店。東京なら中央線辺りにこういう店多いよな。
ちょうどライブでもやっていたのか、中から音楽と騒ぎ声が響いてくる。

その突き当たりを右に折れるともう一ヶ所トイレと自転車置き場が隠れていた。本当に便所する場所と自転車を止める場所には困らない横丁だよな。

「あと十歩我慢して、小便、嘔吐はおトイレで。」と張り紙が。
綺麗な横丁作り。まあそりゃ汚いより綺麗な方がいいに決まっているが何かどこかしらこういう闇市上がりの横丁には変な違和感を覚えるフレーズであるような気がしなくもない。
横丁という空間は人の情念とゲロと小便に塗れた薄汚さがまさしく似合うものだが。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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