真冬に行けば鬱度もアップ!福井県を代表する鬱観光名所「東尋坊」とレトロ展望台「東尋坊タワー」

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あまり見所もなさそうな展望ルームを足早に出てエレベーターで下まで降りてきた。駐車場には何台も観光バスが止まっているというのに相変わらず客の姿が少ない。タワーの収入よりも駐車場代の収入で食ってるような感じにすら思える。

この東尋坊タワーの下の部分、1階が土産物屋、2階がレストランになっている。それにしても酷い場末感である。ナウでヤングな感じが全くしない。

やる気ゼロな土産物屋の横に適当に放置された椅子が転がる。そして時代遅れなレースゲームの筐体やUFOキャッチャーなんぞがデーンと置いてあるけど誰も遊んでいない。

どこもかしこもやる気ねえなあと思っていたが、一番笑ってしまったのがこれ。

「エメラルドすくい取り所」!!!!

幸運をあなたにとか言われちゃってるけど店開けてないし(笑)

恐らく色つきの石ころを金魚すくいみたいな要領で取る、縁日の屋台のノリで遊ぶ場末の観光地ならではのアトラクションだったかも知れない。手書きの看板がやたらシュール過ぎる。是非開いてて欲しかった。一回遊んで帰りたかったのに。

室内の壁には観光ポスターなどに紛れて誰かしらの芸能人のサインまで置かれていて場末感をさらに盛り立ててくれる。なぜか民放のワイドショー関係のものや、弁護士時代の橋下徹大阪府知事のものまである。

レストランがあるという2階も一応覗いてみる事にする。この古ぼけた階段のアプローチがたまらない。まるで廃墟の病院のようだ。

階段を登りきると、食堂・遊戯場・美術品展示場・売店などがございます。ホンマかいな。東尋坊タワーも東京オリンピックの年に出来た建物なので、かれこれ半世紀近い歴史がある。

2階部分の殆どが座敷などもある巨大なレストランだった美術品展示場とやらはどこへ行ったのだろうか。まあどうでもいいや。

1階に戻ると、随分デフォルメされた東尋坊くんのパネルもありました。本当は崖の下に突き落とされた悪僧なんだけどな。

この東尋坊という坊さんの伝説は東尋坊タワーのエレベーターの中にもしっかり書かれている。

勝山平泉寺の僧で、怪力の持ち主で乱暴狼藉の限りを尽くし村人や他の僧侶から忌み嫌われて、しまいには崖の上で酒盛りに呼ばれて、酔っ払った所を他の僧侶に突き落とされて死んだのだ。

だからこんな風にドラえもんか何かのノリみたく「ボク東尋坊」などと言われても全く悪僧のイメージが湧かない訳である。もっとリアルな悪役キャラにしないと。

色んな意味で時代錯誤な感じの東尋坊タワー、お気軽に昭和の世界にタイムスリップするには、素敵なスポットかも知れません。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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