昭和レトロな飲食街がてんこもり!小樽の盛り場「花園」を歩き尽くす

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花園銀座商店街を進んでいくと右手に一軒の銭湯が。これまたレトロモダンな造りの建物が目を引く。看板に書かれた銭湯の名前が読めない「だるま湯」。昭和6(1931)年創業で80年近い歴史があったが残念ながら2009年に廃業してしまっているらしい。

壁の装飾がいかにも戦前建築らしい特徴を見せている。レトロでノスタルジーな小樽の街にはありふれていて市民はいちいち驚かないだろうが、廃業したというのは惜しい。老朽化もあるがそれ以上に燃料代の維持が難しくなったんだそうだ。

だるま湯の建物がある辺りから脇道に入っていくと、そこにもスナック街が広がっている。ここから国道5号と花園グリーンロードを境とした南西側一帯全てがスナック街で、とてつもない数の飲食店が密集している。小樽花園の本気はここからだ。

そして先の角を折れると目に飛び込んでくる風景が凄い。狭く曲がりくねった細い路地の先にも沢山のスナックの看板が連なる。花園はそそられる路地裏の宝庫だ。

その途中には古びた階段坂で1メートル程の段差が出来ている。こんな場所で地元民の婆さんが座り込んで話をしている横を通り抜ける。

婆さん達だけかと思ったら野良猫まで居た。さぞかし猫にとっては居心地の良さそうな路地裏であろう。

この周辺は特に道幅が狭く、まるで迷路のようなややこしさだ。何度か同じ場所を行ったり来たりしながら街並みをじっくり堪能する。

路地裏酒場に階段坂があるだけでも雰囲気がだいぶ違って見える。地面のアスファルトがボロボロに劣化して周囲の建物が苔むしていた。

その階段を降りて振り返って見ると突き当たりにあるのは何故か阪神タイガースファンの店だった。今回旅行して思ったが北海道民には意外にトラキチが多くて店舗や車が虎模様になっているのを何度も見た。しかしこのたまらない場末感は異常。

裏道抜け道を行ったり来たりしながら元の道に戻ってきた。飲食店というより小さなスナックが殆どである。夜はそれなりに地元の客で賑わうようだが、ここも観光客向けな感じはしない。

来た道を振り返るとなかなか壮観。よくこれだけ店が多いのに供給オーバーにならないもんだなあと感心する。北国じゃ呑んだくれるしか娯楽がないのか。特に冬場になったら。

そしてまた別の路地に入っていく。どこを見回してもスナックだらけなのは変わりがない。しかし…

路地の向こうには自然繁殖した野良猫が沢山居たのだ。顔がやつれて眠そうな表情をした野良猫達は餌取り競争が激しいのか知らんが、どこか殺伐モード。

奥の方にもまだいっぱい猫がうろついている。夜の街・花園もお天道様が登っているうちは野良猫軍団の天下という訳である。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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