昭和レトロな飲食街がてんこもり!小樽の盛り場「花園」を歩き尽くす

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小樽街歩きの最後は花園スナック街の南側を東西に貫く公園通り商店街だ。国道5号の花園十字街交差点から東側、水天宮が建つ小高い丘を正面に一直線に続いている。

今でこそ公園通り商店街は微妙に寂れた風情しか見せていない訳だが、石川啄木が住んでいた事もあって「啄木通り」の別名もある。商店街には一応ながらに歩道部分にアーケードが設けられていて雨露をしのげるようになっている。

公園通り商店街の始点となる国道5号の花園十字街交差点にはおたる無尽ビル(旧小樽無盡株式会社本店、昭和10(1935)年築が建っている。

この小樽無盡というのは現在の北洋銀行の前身となる会社だ。2001年に統廃合によって銀行が立ち退いてから取り壊される所だったものを市民団体が買い取って、現在はレストラン等が入居している。

どうでもいいけど国道5号沿いには北教組の事務所があったりなんかしてサヨサヨと香ばしい看板をこれ見よがしに掲げている。沖縄もそうだけど日本の端っこって公教育が病んでるよね。

公園通りに入って行く事にする。この商店街のシンボルと言えば一直線の道路に跨る「ミツウマ」の巨大なアーチ看板。公園通りを歩くとどこに居てもこの看板がやたら目立つ。馬が三頭並んだ社名そのまんまなシンボルマークが特徴。

「創造をささえる技術」ってミツウマさんが何を創造してるのかというと雪国の必需品・ゴム長靴である。小樽市に本社を置くバリバリ地元の企業で、ゴム長靴の製造においては北海道はもとより全国的に知られている。

そんなミツウマさんが見守る公園通り商店街を歩いてみるが軒並み店が閉まったままになっていて味気ない。まあ朝が早すぎたのも悪かったが、旅程の都合を強引にねじ込んでいたのでしょうがない。

「古代もろこし」と書かれた吉乃屋の看板を見てちょっと気になった。古代と付くからには普通のとうもろこしとは違うのだろう。それが何か分からないまま空きっ腹を抱えつつシャッターが降りた店の前を素通りする。

この蕎麦屋の角を左に折れると先程の花園スナック街の路地へ戻る。公園通り商店街はごく普通の店が並んでいるが、反対側の路地に入ってもやはりスナック街が続いていて、どれだけ道民は酒好きなんだと感心させられる。

威勢がいいのはパチンコ屋か怪しげな健康食品の店くらいのもので殆どの店が昔のままの風情を留めながらシャッター街と化している感じだ。もっと昔には公園館という名前の映画館もあったくらい賑やかだったそうだが…

毎度お馴染み、寂れてジジババしかいなくなった商店街(それも潰れたコンビニの空き地)に登場するナンタラ商法的な健康食品店がきましたよ。ネットで調べるとろくな話が出てこない訳だが、アナログな老人達相手だとちょろいもんなんでしょうな。北海道から沖縄まで万遍なく商売してます。

国道5号の交差点から150メートル程商店街のアーケードが続いている。昔からの個人商店の看板がそのまま残っていて昭和テイスト満載。まあ向かいのパチンコ屋くらいしか活気がないのですが…

公園通り商店街は函館本線の線路を跨ぐ花園橋を境にして終わる。本当に綺麗な一直線である。かつてこの街に2ヶ月だけ「小樽日報」の記者として住んでいたという石川啄木が見た風景には下品なパチンコ屋も無くもっと繁華街らしくしてたんだろうなあと妄想する。

昭和レトロな飲食街がてんこもり!小樽の盛り場「花園」を歩き尽くす


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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