八百羅漢と無数の人物石像群。富山のミステリースポット「おおさわの石仏の森&ふれあい石像の里」 

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富山市大沢野町、神通川第二ダム湖畔にひっそり立ち続ける謎の仏像や人物像の数々…

「おおさわの石仏の森」「ふれあい石像の里」とそれぞれ名付けられたこの不思議な空間には八百羅漢像とオーナーである古河睦雄氏個人に交友関係のある人物像、諸々合わせて1290体もの石像が陳列されている。

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その全ては古河氏自身が強く傾倒したという中国山東省の彫刻作家・盧進橋氏との個人的な「日中友好」で始まった、中国の石材業者からの「取引」で輸入された石像群である。

そしてこれらの石像群が陳列されている2つの施設は入場料無料。それも古河氏個人の意向で、中国の石文化を広く日本人に伝えたいという気持ちがあっての事だという。

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だけどそれが家族の反対すら押切り、実在の人物を次々と石像化した「作品」だという所が非常にカオスである。様々に意義を持たせて広く開かれてはいるが、全ては社長の趣味であり道楽でしかないのだ。

だが社長の個人プレイだけでここまで現実になっちゃうという所が越中富山のスケールの大きさである。

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ここでピースサインを送っているおばさん本人も石像化されている事を知っているのかいないのか…それは本人にしか分からない。勝手に社長が中国に知り合いの写真を送って「これ作って」と依頼してしまうのだから。

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微妙に落語家気取りの「久行」お兄さん。どこかで見たようなタレントみたいな顔つきだが。どうでもいいが足元に刻まれた名前も苗字名前どちらかのものもあればフルネームのものまである。

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なぜか魚を胸に抱いた「ムツオ」さん、漁師でもされているのでしょうか、顔つきまで魚っぽくなっている。

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羊の上に座り込むいささか暴力的なおばちゃん「ウオノミ」さんの像。これが社長の奥さんだという話だが…

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あと虎の上に跨った野村沙知代みたいな顔つきのオバハンがいますが迫力ではこっちの方が勝ちですね。

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大人ばかりと思ったらこんな子供までもが石像にされてしまっていた。こちらを睨みつけるような目線。呪われそう。

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オッサンオバハンばっかりでため息が出そうになっていたが久々にお嬢様キャラが来ましたザーマスよ。

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でも、ふれあい石像の里美人選手権を開催したらこの人に一票入れるけどね。

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ちなみに中国から輸入されてきたばかりの石像はこのように未開梱の状態で傍らに置かれっぱなしになっている。まるでエイリアンの巣に卵が産み付けられているような感触がする。クリーチャーがどんどん増えてくよ。

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中国にドーンと作らせた「八百羅漢」の残り300体は「石像の里」の隅っこの方にテキトーに並べられていた。なんちゅーぞんざいな扱いだ。二軍落ち、はたまた東南アジアのどっかから流れてきたボート難民のような表情を浮かべている困惑の石仏達よ。

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…で、改めて上から石像群の立ち並ぶ異様な風景を眺めてみよう。どれだけオカルトなんだよこの空間…

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というわけで最後の最後まで謎に満ちていた石像パラダイス。

おおさわの石仏の森の「無料休憩所」には医療法人社団城南会と運営元が書かれていたが、確かにこっちは富山市内に実在する病院を経営している団体である。

だが古河睦雄会長自身は県内有数の財閥で、パチンコやレジャー関連、ホテル、不動産業などで財を成してきた人物だという書かれ方もしている。色々と伝説がありそうな人物だが、病院運営や石仏の森を作っちゃうのも「事業」の一種だろうか…

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おおさわの石仏の森、ふれあい石像の里を堪能してお腹いっぱいの帰り際、大沢野町の入口となる国道41号には…「OH!!さわやか大沢野。」

oh…

富山市 大沢野

<追記>当レポートの写真は殆どが2006年訪問時のものになっていて古いので、2013年9月に再訪した時の写真を載せておきます。以前より敷地の管理が追いつかなくなったようで雑草塗れになって近づけない箇所が増えてます。石像も増えている兆しがなく、やや放置プレイ気味の印象を受けました。この先続くのかどうか少し心配になってきたな。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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