沖縄市・嘉手納弾薬庫地区にある謎の無法地帯フリーマーケット「ベトナム通り」 

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沖縄県 沖縄市

ここもキャンプシールズの敷地内で毎週末に行われるフリーマーケットに合わせて開催されていて「知花フリーマーケット第二会場」とも呼ばれているそうだ。無論、基地内のフリマとは違ってこちらは厳密には「無許可」。だから闇市などとも言われるのだが、行政にも米軍側にも黙認されながら続いている状況だ。

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だけど心の大らかな沖縄人にとってはそんな細かい事などどうでもいい。立ち並ぶ露店と縦列駐車の店主の車の列に紛れて、ここでも朝飯を食べさせてくれるおばあの屋台がある。地元民の貴重なコミュニケーション空間にもなっているのである。

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屋台では沖縄そばやジューシーに天ぷらと様々な沖縄の庶民料理が頂けます。まさしくウチナー流オープンカフェである。この底抜けの開放感にワクワクしてしまう。

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屋台どころかバラック風の掘っ立て小屋まで並んでいて、そういう所で屋台料理を出している店舗も見られる。この佇まい、完全に日本国内の風景には思えない。ベトナム通りと呼ばれるのも言い得て妙である。

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屋台だけに限らず食料品や農産物を売る露店も非常に目立っている。自分の家の畑で採れた野菜を並べているのが殆どであると思われる。ある意味「生産者の顔が見れる」安全安心市場である。

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他にも軽トラの後ろに「島らっきょう」を大量に積んで売り捌く人がいたり…

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改造したワゴン車で焼きたてパンやハンバーガーを売る店もあれば…

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ガラスケースに自家製の焼豚やてびちを販売する肉屋の屋台まで…

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コザの中心商店街が絶望的に寂れているのに対して、このキャンプシールズ裏のベトナム通りの活気は物凄い。午前中だけしかやっていないらしく、良い品は早い者勝ちが鉄則。基本朝が遅い沖縄人だがこのフリーマーケットだけは話が別。

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食料品や日用品を売る露店を見ていく事にしよう。コザの街中にあったスーパーもそうだったが、やはりアメリカ製品が目立つ。沖縄の生活に浸透したのは何もスパム缶ばかりではない。

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むしろ殆どアメリカ製品ばかりで固めている日用品店まである。本土の人間から見ると奇妙な風景だが、それだけコザの街にはアメリカ文化が浸透しているという事なのだ。

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さらに道路を外れた一画にフリーマーケット用の広場が用意されている場所がある。もちろん綺麗に舗装されている訳でもない。ここにも夥しい数のテントや掘っ立て小屋が並んでいてその様子は東南アジアのどこぞの集落を見ているかのようだ。

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で、そこにも様々な店が軒を連ねている。売り子は年老いたおばあだけど売ってるものはやっぱりアメリカ製品。こんな光景、日本では沖縄以外では見られません。しつこいですが決して海外旅行に来ている訳ではありません。

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広場の反対側の露店を見てみると、こっちはなんと肉屋でした。普通のスーパーみたく買い物かごを提げて品定めする客の姿がある。よく見ると全部冷凍されたものだった。業務用食品店だろうか…もはや貧民の味方・業◯スーパーですら霞んで見えてしまう。

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肉に限らず様々な冷凍食材が段ボールに無造作に入れられて陳列されていた。思わず大阪・鶴見区の中国人朝市を思い出してしまった。この雑っぽさは今どきの潔癖主義な日本人にはないノリである。

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しかしこのエネルギッシュさは他の沖縄のどこに行っても味わえない代物である。ある意味ベトナム通りは「戦後の闇市」の風景が日本中で最も色濃く残っている場所かも知れない。ちなみに次点は西成の泥棒市。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。

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