沖縄市・嘉手納弾薬庫地区にある謎の無法地帯フリーマーケット「ベトナム通り」 

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沖縄県 沖縄市

衰退が止まらない中心市街地のアーケード商店街を尻目に毎週末になるとこの何もない原野を走る市道に夥しい数の露店が約1キロ以上に渡って立ち並び、買い物客でごった返す頭上を時折米軍機がかすめていく。食品から不発弾までありとあらゆる品物が割安に手に入る、ゆいまーるの精神が十二分に生きる庶民の為のフリーマーケットなのだ。

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端から端まで露店の並んでいる様子を観察してみた訳だがカオスっぷりがあまりに面白すぎて1時間半近くも居着いてしまった。市道の傍らに設置されたフェンスの存在が、この土地が米軍用地である事を物語っている。

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2003年にここで売られていた不発弾を破裂させて爆死した自衛隊員がいたという件で、ミリタリーショップ系統はかなり「自粛」してしまったらしい。昔は手榴弾なども売られていてもっと怪しかったようだが、今ではせいぜい軍服とか水筒くらいしか見かけられない。

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しかし怪しげなガラクタばかりを売っている店は腐る程ある。骨董品扱いの古い瓶ばかりを売っている店。我々が近づくと店主はおもむろに金属製の灰皿を持ちだして「米軍機の鉄くずを溶かして作った灰皿だ」と勧めてきた。物資のなかった時代は何でも自分で作ったと言っていた。

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よく分からないガラクタに紛れてマザーボードやらDVDドライバー、スピーカーといったパソコン用品まで置かれている。沖縄人にとってベトナム通りは秋葉原以上の掘り出し物スポットになっているようだ。

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それはいいけどパソコン本体からウィ◯ドウズ、どこぞで焼いてきた映画のDVDといったキワドイ品物まで売られている。さすがブラックマーケット。何でもあり。

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謎のコントローラー、初代ゲームボーイ、計算機、いつのものか分からないエロビデオ…売られているものに全く統一性がないのも特徴。

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スーパーファミコンのコントローラーとかよく分からないACアダプターが箱の中でこんがらがっている。1個100円。そしてここにもドサクサ紛れにアレなDVDも販売中。

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ついでにいけない雑誌もてんこもりだ!!こういうのを見ると西成の泥棒市と何が違うのかもはや判別不能だ。地元のオッサンが周りの目も気にせず必死に品定めしてました。

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その近くにはVHSビデオ専門店。ビデオもDVDも1枚300円とか500円くらいで買えるようだ。

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しまいにはゲームソフト販売店まである始末である。大人も必死だけど子供達も必死だ。こんなワクワク出来るフリーマーケットを他に見た事がない。

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あとは中古の本屋さんもある。ここで某旅行ガイド本を100円で購入する。同じものを普通の本屋で買ったら900円もするのが100円で買えるなら当然ここに来るだろ。

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この中古本露店は沖縄関係の本が充実しているのだ。フェンスに吊るされたダンボールには「安いですよ!沖縄の本」。

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それはいいけど、同じように「チワワ¥20,000」って書いてあるのは一体何なんだ。肉や魚を売るようなノリで書かれているがもしかしてペットの生体販売だろうか。本当に何でもあり過ぎてヤバイ。

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そんなこんなで非常に楽しめてしまった「ベトナム通り」こと白川フリーマーケットの全貌。やはり今でも行政側は追い出したいらしく、いつまでこのフリーダムな空間が生き長らえるのか不確定要素が残るが、出来るだけ早いうちに訪れて欲しい。沖縄人の庶民パワーの源泉がここにはある。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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