普天間基地、家具屋通り、アクターズスクール、唯一神…ネタ盛り沢山の宜野湾市大山

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宜野湾市 大山

沖縄アクターズスクールの真向かいにある中華料理の老舗「孔雀樓」も乙な佇まいで気になってしょうがない。ここも1978年創業と建物通りなかなか年季が入っている。英語では「Restaurant Peacock」とまあ店名そのままの意味ですわね。

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「孔雀樓」の店構えがあまりに気になったので、夕飯時に一度入ったが店内も接客スタイルも良い意味で昔ながらであった。ここも他の沖縄の古い中華レストランには決まってある「チャプスイ」などの料理がメニューにある。

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店内の窓から沖縄アクターズスクールが見えるが、レッスンの時間帯でもないのかしてあまり生徒の出入りもない。昔と比べると勢いが無くなったんでしょうかね。なお、孔雀樓で食ったものは割と普通の料理だったし写真はありません。

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そんな家具屋通りだが近年「ニトリ」が進出してきて真新しい店舗が沖縄アクターズスクールと元又吉イエス事務所のすぐ隣の土地にいつの間にかできていた。せっかく異国情緒漂う渋い街並みだったのに、ニトリのせいで景観ぶち壊しですね。沖縄の正反対、北海道生まれの大手企業の「お値段異常」は沖縄では受け入れられるのでしょうか。

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沖縄アクターズスクールに又吉イエスに家具屋通りにジミーに…と、この狭いエリアに沖縄ならではの沢山のネタが詰まった街・宜野湾市大山だが、実はこの大山にある元米軍住宅に宿泊する事ができると聞いていたのだ。58号大山交差点から少し入った住宅地の突き当りがかつての米軍住宅群。そのうちの一棟がまるまるゲストハウス「SANDS HOUSE」になっている。

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たまたま当日にひょっこり宿泊予約を入れたのだが、すんなりOKと連絡を頂いた。コンクリート平屋建ての一軒家である元米軍住宅一棟のうち客室が2つあり、他が共用となるが、客が一組だけの場合はまるまる一棟貸し切り状態で使えてしまう。内装はファニチャーロード大山らしくオーナーがチョイスしたアメリカ家具がごってり設えられている。キッチンには食器類も一通りあるので自炊も出来る。

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DEEP案内ならもっと小汚いドヤに泊まれと怒鳴られそうな声が聞こえてくるくらいシャレオツな空間でございますが2人一室で7000円または8000円とお値打ち価格。(4人貸し切りだと14000円)宿賃を支払えば翌日のチェックアウト時まで自分の家同然に過ごせました。まあ他にもう一組客が居る場合は、その限りではなくなるのだが。

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バスルームも米軍住宅時代そのままの佇まいでシャレオツに仕上がっています。現在はもう一棟買い上げて女性専用ゲストハウスをオープンされたそうで、景気良さそうです。

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それでは先程ジミー大山店で買ってきたアップルパイでも開けて食べる事にしますかね。このアップルパイはただのアップルパイではない。沖縄人にとっての郷土の味なのだ。本土に引っ越して暮らしている沖縄人が島に帰って来た時にこのアップルパイをしこたま買って飛行機で本土に帰っていく。大阪で言えば、551蓬莱の豚まんみたいな存在。いや、あれはやたら臭うから周囲が困るんですが。

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取材班の2人で平らげるのはちと多すぎたので翌日の朝飯に回しました。甘いめに味がついているのもかつての沖縄の食料事情が反映されていての事らしい。その昔、ジミーの甘いアップルパイはこの上ない贅沢品だったのだ。ある意味、スイーツでもありソウルフードでもある。そんなジミーは1956年開業。壮絶な地上戦で戦後全てが失われたこの沖縄という土地では、超がつく程の老舗だ。

宜野湾市 大山

窓の外には古びた米軍住宅のコンクリート屋根と、その向こうに大山の街並み、さらに先には海が広がっている。この頭上の空では変わらず普天間飛行場や嘉手納基地にいる米軍機が飛び回っている。そんな沖縄が置かれた現実、沖縄の日常が感じられる場所だ。



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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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