三重県の県庁所在地・津市にある昭和レトロ魔窟「大門商店街飲食店街」がボロ過ぎてヤバイ (全3ページ)

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三重県の県庁所在地「津市」…お伊勢参りやナガシマスパーランドが有名な三重県だが、ことさら県庁所在地のマイナー具合ではトップクラスではないかと思わせる存在感のない街である。そんな街に何しにやってきたのかというと「津市にある大門商店街がヤバい」というタレコミを聞いての事だった。

三重県 津市

三重県津市へは名古屋から近鉄電車またはJRで行けるが、三重県と言えば近鉄王国。基本的には近鉄の急行電車が最も使い勝手が良いがそれでも片道1時間以上掛かる。名古屋の通勤圏である四日市や桑名と比べれば、やはり遠い印象がある。津市の玄関口である津駅もJRと近鉄は駅舎どころか改札まで共用していて余所者には混乱しやすい。JR東海仕様の「つ」一文字の駅名表示板が笑いを誘う。

三重県 津市

JR、近鉄、伊勢鉄道の三社が乗り入れる津駅ホームに降り立つと、JRと近鉄の仁義なき客の争奪合戦が繰り広げられていて、近鉄王国で一歩遅れを取るJRが「名古屋へのお出かけには快速みえでどうぞ」とPRする看板が掲げられている。名古屋への最短の移動手段は近鉄特急アーバンライナーの片道45分、それに対してJR東海の快速みえ(伊勢鉄道経由)は片道67分。いずれにしても微妙に遠い街なので来づらいんですが…

三重県 津市

…で、津駅から大門商店街まではどうやって行けばいいのかと漠然と駅前ロータリーまで出てきて地図を確認したが、片道2キロ近くもある事が判明した。ちなみに隣の津新町駅からもほぼ同距離。津市の中心市街地は鉄道駅とは全然関係ない所にある。歩けば片道20分もあれば着くが、面倒臭いのでバスに乗る事にした。

三重県 津市

津市の繁華街である大門地区までやってきた。ここには津観音という日本三大観音に数えられるという古刹があり、その門前町として開けたのが津市の繁華街という事らしい。手前の立派なアーケード商店街は「だいたてアーケード街」といい、目的地である大門商店街とはまた別のもの。また当然ながら遊郭の大門でもないので、そっち方面のマニアも自重気味でどうぞ。

三重県 津市

だいたてアーケード街の中に入るが、早起きしてやってきたのもあってどの店もまだ開いていない。右手に有名な老舗和菓子店「とらや本家」がありますね。いちご大福発祥の店とかなんとか。あと「天むす」発祥の店で知られる「千寿」も、元はと言えばここ大門地区にある同名の店舗が始まりらしいですよ。全然どこの店も開いてないけど。

三重県 津市

アーケード街は津観音の手前まで続いているが全長200メートルちょいぐらいで、県下第一の都市四日市市のそれと比べると規模はかなり小さめ。朝早かったので人通りも無かったが、まあ昼間も閑散としてるみたいです。この辺の人達はみんな三重県が生んだ一大企業「イオン」の店舗にお買い物に行きますのでね。

三重県 津市

そんな商店街の中に誇らしげに飾られているのはご当地ウォーカーシリーズの「津ぅWalker」のポスター。その表紙には津市が生んだアスリート、女子レスリングの吉田沙保里選手の姿が。それより「津」の読み方は「ツ」と切らずに「ツゥ」と伸ばすのが地元流。まあ伊勢弁なんてほぼ関西訛りだし、そうなるわな。

三重県 津市

寂しいアーケード街で唯一ネオンギラギラな感じのパチンコ大門が入居するビルに注目して欲しい。昭和11(1936)年に「大門百貨店」として建てられた4階建てのレトロモダンなビルだ。津市街地は戦時中には空襲の被害にも遭っているが無事耐え忍び、戦後は浜松の松菱百貨店(2001年倒産、津松菱は現存)が事業を継続し昭和38(1963)年に新築店舗に移転するまで百貨店として使われていた。アーケードで塞がれていて、一旦外に出ないとこの建物に気づく事はできない。

三重県 津市

百貨店が退去してからは「大門観光」という会社のレジャービルとして使われ、一階はパチンコ屋、二階には「大門スチームセンター」という、恐らくサウナか何かと思われる大人の店なんかが入居していたようだが、営業している様子はない。スチームセンターがどういう店なのか知らない良い子のみんなはおじいちゃんとかに聞いてみようね。

三重県 津市

少し怪しげな大門百貨店ビルを見てアーケード街を抜けると、そこは「津観音」の境内。ご立派な朱塗りの仁王門がデデーンとそびえる。浅草観音、大須観音、津観音で「日本三大観音」らしいな。

三重県 津市

五重塔まであって立派な境内。浅草や大須が街中にあって活気に溢れているのとは対照的に、津観音の周りは繁華街にはなっていても寂れ方が尋常ではない…という事を実感させられる。和銅2(709)年創建という非常に長い歴史を誇る寺の門前町としては、場末感が甚だしい。そもそも駅からも離れてるし…

三重県 津市

誰も居ない境内を見回すと、津観音の南東側の区画に古ぼけたビルばかりが密集する曰く有りげな一画が目につく。ああ、あれが大門商店街か…

三重県 津市

近づいてみると想像以上に古ぼけたアーケード街があった。正確には「大門商店街飲食店街」という名称を持つこちらの商店街、言うまでもなく津観音の門前町にあり参拝客や地元民を相手にした商店が立ち並んでいて、本来は普通の商店街らしく様々な店舗があったようだが、今となってはすっかり飲み屋街としての表情が濃い。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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