八百羅漢と無数の人物石像群。富山のミステリースポット「おおさわの石仏の森&ふれあい石像の里」 (全4ページ)

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富山市から神通川を遡った先にある大沢野町(富山市に編入)の国道41号沿いを高山方面に向けてずんずん走っていくと、神通川第二ダムの湖畔に突然意味不明な珍スポットが姿を現す。

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その名も「おおさわの石仏の森」。こんな人通りもない山奥に、何の目的で置かれたか傍目には全く理解出来ない謎の石仏や銅像の数々がある。それは地元富山の有力実業家によるただの趣味だとか言われている。

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人里離れた神通川第二ダムの湖畔、山の斜面に築かれた「石仏の森」を訪れると、辺鄙な場所にしては手入れも行き届いていて、この場所を管理するために人が常駐している様子が伺える。

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手前の小屋が休憩所になっているようで自由に出入り出来るのだが、玄関上には看板が…

「福利厚生施設 おおざわの石仏の森 医療法人 社団 城南会」とある。

最初はちゃんとした仏教寺院みたいなものを想像して来た訳だが、なんと医療法人の福利厚生施設だというのだ。マジかよ。

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その割には目の保養にもなりそうにないご立派な銅像やらが立ち並んでいるのだが、まだこの施設の意図する所が分からない。ただ入場料を取るような野暮ったい事もしておらず、自由勝手に内部を見回る事が出来る。太っ腹だね城南会。

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で、山の斜面に段々畑のように築かれた展示スペース?を眺めていくと、石仏の森の名の通りに様々な種類の仏像が等間隔に設置されているのが見える。

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こんな感じで奥の方まで淡々と石仏群が並んでいる。徐々に現実感を失っていく事必至。ここだけでも500体以上は確実に存在している。

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どこかしら日本的な顔つきをしていない大仏様。実はこれらの石仏群は全て中国の石材業者で製造されてから完成形が日本に輸入されてくる。

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なぜ中国に作らせてるのかというと、城南会の会長個人の意向で「昔日本は戦争で中国に悪い事をしてきたから、今はその償いにと中国と商売し、中国の文化を日本に紹介しようと思っているのだ」などと言ったか知らんがそういう事らしい。

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仏像じゃなくて若干ジャンルの外れたものもありますがご愛嬌という事で。みんないかついですねー。こういうのって女神転生あたりに出てきそうな奴だよね。

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しかしこの珍妙なる世界の創造主もまた中国の石材業者の手により丁重に作られていた。ちょっと色がくすみかかってるけど細かい事は気にしない。これが医療法人社団城南会の古河睦雄会長のご尊像だ!

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「敬贈 古河睦雄先生 中国山東省文登市雙獅石彫廠 一九九三年五月一日」

古河先生が中国山東省の石材業者とタッグを組んで、1993年から今に至るまで延々と仏像を仕入れているらしい。まずは中国の伝説?に則り五百羅漢ならぬ「八百羅漢」の発注に始まり、仏像を800体仕入れ、ここ石仏の森と奥にある「ふれあい石像の里」の2ヶ所に分けて展示している。

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珍妙な石仏群の向こうには深々と水を湛える神通川第二ダムと対岸の集落が見える。城南会の古河会長はこの石仏の森を「富山県の観光と飛騨路の話題になれば幸いと思って。」1989年に私財6億円をはたいて作られたそうです。大枚はたいた割には珍スポットマニアしか来ないけどな。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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