金毘羅参りの玄関口だった丸亀の二大駅前遊郭!「福島町遊郭・西平山町遊郭」を訪ねる (全3ページ)

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はるばる東京から夜行列車「サンライズ瀬戸号」に乗って四国に入った我々取材班の目的は四国各地にある赤線跡巡りだ。2泊3日の強行スケジュールだったので訪問出来た場所は限られたが、殊の外強烈な物件が多かったので、当サイトでもちらほらレポートを書いていきたい所存である。

まず訪れたのが香川県丸亀市だ。江戸時代から海の玄関口として栄え金毘羅参りの旅人が立ち寄る街であった。うどん王国香川の中でも骨付鳥(特に一鶴)が有名な城下町だが、この丸亀駅前に福島町遊郭というのがある。

四国には2011年2月末に訪れたのだが、先日の雪が残っていてかなり肌寒い一日だった。地方都市らしく閑散とした駅前ロータリーにはどう見てもキャパオーバーな大量のタクシーと人権尊重宣言都市の看板。

駅前は殺風景だが妙に場違いに豪華な箱物があるので気になって見たら「猪熊弦一郎現代美術館」という施設だった。

気になる遊郭跡があるのは駅裏にあたる一帯だ。丸亀市福島町及び新町、西平山町といった地名があるが、だいたいこの辺が遊郭だったらしい。駅前ロータリーを外れると、そこがもう色街の名残り。丸亀の場合は「駅前留学」じゃなくて「駅前遊郭」。

丸亀遊郭は金毘羅参りの精進落としで栄えた色街だった。こんぴらさんのお膝元である琴平町にもやはり遊郭はあるし、他にもお伊勢参りの古市遊郭など全国を見渡して精進落としの色里を探せば枚挙に暇がない。

やはり駅前同様に鄙びた風情が強く人通りも少ない。もちろん現在はただの住宅街と化しているのだが、色街の時代から存在していると思しき寺や神社が残ってもいる。

そして遊郭跡らしく、普通の家にしてはやたらでかくて立派な作りの元妓楼がまだまだ結構な割合で残っているのだ。これでもだいぶ取り壊されて減ってきたらしいが…

駅北口から一寸島神社へ至る道の途中、程無く現れる全面タイル貼りの元妓楼。ここも個人宅になっているが、1階部分の意匠に並々ならぬ異様なこだわりを見せる。

上下二つに連なる菱形に繰り抜かれたその中にも別の模様のタイルが埋め込まれている。

はめ殺しの窓の装飾も凄まじくレトロで淫靡な香りがする。現役時代はこの窓からピンク色の光が漏れていたのだろうか。今じゃ「現役」なのは大阪の飛田新地くらいですかね。

妓楼と妓楼の間に挟まれるように建つこの家屋もやはり元妓楼だったのだろうか。まあ、玄関周りの雰囲気でだいたい分かりますけどね。それにしても生活感のない住宅街である。

無駄に空き地や駐車場が多いのも、住民の高齢化か何かで空き家が年々増加している事を物語っている。駅前遊郭どころか今では駅前過疎地という訳だ。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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