青森県つがる市の遮光器土偶型駅舎「木造駅」のしゃこちゃんに会いに行きました (全3ページ)

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青森県では三内丸山遺跡をはじめとして縄文時代の遺跡があっちこっちに残っている。亀ヶ岡遺跡のある木造町(現・つがる市)という所は明治時代に遮光器土偶が発掘されたということで、それをネタに町おこしをやっている。

で、駅舎をそのまんま巨大な遮光器土偶にしちゃったというJR五能線木造駅を訪れた。街の中心から微妙に外れた場所にぽつんと駅舎が建っている。駅に至る真っ直ぐの道路の突き当たりに土偶がデデーンと突っ立っているので、遠くからでもやたら目立つ。

駅舎にどんどん近づいていくと、巨大な土偶の姿に圧倒されることだろう。ひゃー、こりゃたまげだ!

ちょうど記念撮影に来ている客が土偶の足元に居たが、人の大きさと見比べてもどれだけ巨大なのかがよく分かる。木造駅とは言うがどう見ても木造の駅には見えない。

このシュールな駅舎が生まれたのは、バブル期の竹下内閣の時に1億円が日本全国にばらまかれた「ふるさと創生事業(創生資金)」がきっかけとなっている。日本各地に1億円トイレや金の延べ棒、訳のわからない城が建てられた。

そして青森県では殆どの自治体でふるさと創生資金を活用した事業が展開されてきた。1億円は木造町(現・つがる市)では土偶駅、黒石市では純金こけし、百石町(現・おいらせ町)では自由の女神に化けたのである(→詳細

「ふるさと創生事業」はある意味、珍スポット創生事業であったとも言える。

巨大土偶の足元をくぐって木造駅の駅舎の中に入る。駅舎自体もふるさと創生資金で作られた「木造ふれ愛センター」を兼ねていて、待合室がある他、改札口には駅員が常駐している。

駅構内にも遮光器土偶の顔だけがひょっこり置かれている。遮光器土偶だけに「しゃこちゃん」という愛称まで付けられているが、この「しゃこちゃん」は1988年に青森で開催された青函トンネル開通記念博覧会(青函博)のマスコットキャラクターから来ている(→詳細

木造駅の巨大土偶には眼の部分に仕掛けが施されていて、電車が近づくと土偶の目がフラッシュビーム(通称・いらっしゃいビーム)を発するのだ。しかし「子どもが怖がる」という理由で普段は自粛されているというのが笑える。

駅員に「目を光らせてください」とお願いすれば、実際にいらっしゃいビームを発する「しゃこちゃん」の姿を生で見る事も出来る。まあ、夜の方が迫力があるのは確かだが。

本当は電車の接近とともに自動で光る装置を導入したかったそうだが、予算が足りずにずっと駅員が手動で光らせているとのこと。木造駅では駅員は改札業務のある18時までしか常駐していないようなので、夜に目が光るシーンを見られるのは、日没時間が早い冬季に限られるようだ。

駅舎の横には縄文時代の遺跡をあしらった広場「縄文公園」があるのだが、使われている様子は全くない。

縄文住居を模った建物が2つ並んでいるが、「故障のため使用できません」と札が貼られて入口が塞がれてしまっている。

五能線と言えば観光列車「リゾートしらかみ」。秋田と青森を跨いだ観光旅行には定番的な存在だ。しかし木造駅の巨大土偶は駅の改札を降りない事には全貌を見る事はできない。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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