【信州の羊肉食文化】長野県伊那市へ「ローメン」を訪ねて三千里、いや萬里 (全3ページ)

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長野県が昆虫食文化のある土地だとしてゲテモノ喰いのように言われている訳で信州人がこの事を内心ムカついているように思うけども、昆虫食だけが長野独自の食文化という訳ではない。信州新町のジンギスカン、そして今回訪れた伊那市の「ローメン」という料理、羊肉食もまた盛んな土地なのである。

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我々は長野自動車道と中央自動車道を乗り継いで、長野県伊那市を目指した。日本最強のパワースポットなどと呼ばれオカルトブームに湧いている分杭峠の様子が見たかったからなのだが、昼飯ついでにと伊那市街地を訪ねる事となった。

日本有数の山深い秘境を抱える伊那谷、その北端に位置するのが伊那市。JR伊那市駅近くに車を停めてしばらく中心市街地をふらふら散歩してみる事にした。

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我々が車を停めた再開発ビル「いなっせ」は明らかに中心市街地にはオーバースペック気味な建物だが、その向かいにはのっけから田舎者ならぬ「伊那家者」と屋号をつけた自虐的な居酒屋を発見する。今でこそ高速道路で名古屋や関東圏とも繋がっているが、昔の伊那谷は隔絶された土地だったのだ。

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曲がりくねった路地が走る住宅地。この付近は青木町というらしい。

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路地裏にスナックや飲食店、それに古びた旅館などがちらほらと軒を連ねている。飯田から塩尻を繋ぐ街道の中継地点でもあった伊那の街は古くから栄えたというが今では全然ひと気がありません。

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ただ目的もなく訪れた訳でもない。伊那市周辺でしか食べられていないという「ローメン」なる料理を食いたいという動機があった訳だが、適当にふらふら歩いているだけでは店らしいものは見当たらない。

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すっかり寂れるに任せた街並みが続いている。ローメンじゃなくてうどん屋さんがあった訳だが、違う。ローメンが食いたいのだ。ラーメンではなくローメン。それは戦後の食糧難の時代に生まれた、伊那市のソウルフードである。

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しまいには玄関口が崩壊したかのような物凄いオンボロ民家が現れた。元旅館だろうか、まさか遊郭でもあったのか、と思ってしまうような建物だが、見ての通り一部は電器屋さんに改築されている。

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ここが電器屋になる前は何だったのだろう。気になったがそれ以上に腹が減った。

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路地を抜けるといつの間にか中心市街地のメインストリート・通り町商店街に出てきた。意外にきっちり作られた真新しいアーケード街だが、やはり活気に乏しい。

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電子マネーい~なちゃんカードも使えるよ。「伊那はいいな」と言うオヤジギャグでしょうかこれは。

これが岐阜に行くと「恵那はええな」になる。文化的に伊那谷は山をぶち抜いて中央自動車道で繋がっている岐阜県東濃地方との結びつきが深い。虫を食ってタンパク源にするなど食文化も共通している。伊那谷は日本有数の秘境である。

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通り町商店街の途中に小沢川が流れている。その向こうには圧倒的なスケールで立ちはだかる中央アルプスの山々が…やはり信州は山国だった。

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ひとまずローメン食いたさに訪れたので、ローメン発祥の店と言われる「萬里」を訪問すべく小沢川の反対側に渡った。頭の中にはローメンの事しか思い浮かばない。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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