【駅前の餃子像に脱力】餃子しか観光資源がない栃木県の県庁所在地「宇都宮」をご覧下さい

<1ページ目を読む

のっけから「餃子の街」をアピールしまくる栃木県の県庁所在地・宇都宮市。その過熱っぷりは宇都宮駅前に降り立った時から既に始まっている。

もともと「餃子像」があったのがこの駅東口というので、様子を見にやってきた。再開発整備中のためかやけにガラーンとした駅前の広場には、やはり宇都宮餃子館の「スタミナ健太君」が鎮座していた。駅前は完全にコイツの縄張りだ。

餃子像が西口に移転してしまったので、代役なのか知らんがこっちはスタミナ健太像が餃子の街宇都宮をアピール。目の前には宇都宮餃子館の店舗もしっかりとある。

それだけで終わりかと思ったが甘かった。店舗裏手の芝生の広場がまるごと餃子広場となってしまっていたのだ。のっけから駅前一等地を支配するスタミナ健太ワールド。大丈夫か宇都宮!

スタミナ健太像ばかりか顔ハメ看板まで用意されている始末。顔が書かれている上に顔出しの穴が開けられていて意味不明。「すこやか舞ちゃん」という女の子キャラもいるようです。

すこやか舞ちゃんだけのシングルバージョンもございます。記念撮影はどこでしようかな?と考える奴がどれだけ居るのか知らん誰得状態な顔ハメ看板だが、宇都宮人の無駄にアツい餃子への愛だけはビシビシと伝わる。

餃子だけかと思ったらどこかで見たような某ネコ型ロボットや某電気鼠の石像まで適当に置かれていていよいよカオスさが垣間見えてきたぞ。

某挨拶子猫像は雨に打たれて涙と鼻水をダラダラと流していて悲壮感すら漂っている。ちょっと可哀想。

おまけに某隣の熊猫風怪物までいる統一感のなさに笑える。教えて著作拳。イベントロードと書かれているがここで何か行事でもやっているのか。

どうも土地の使われ方が変だと思って調べたら、どうやら宇都宮駅東口の再開発計画が財政難で頓挫してしまったとの事(→詳細)。その代わりに駅前を餃子広場にして観光客にあてこむ作戦に出たらしく、そこで一番乗りで場所取りに成功したのが宇都宮餃子館だった。

ただでさえ中心市街地が空洞化しまくっている宇都宮の事情だけに計画通り豪華な駅ビルや何やらを整備しても採算が取れる訳もなく、リーマンショック後の2009年にJVが事業から撤退。工事はストップしたままで地名だけが再開発で変わり「宮みらい」へ。みなとみらいのパクリか(笑)

そんな経緯で東口駅前が餃子像に負けぬオマヌケさを披露し続けているという訳だ。どうやら2013年にはマンションとかを主体に再開発をやり直すらしいが、それまではこの風景が見られそうだ。こんなにゆるゆるな県庁所在地の駅前風景も、きっと栃木県くらいのものだろう。

JR宇都宮駅からバスに乗って二荒山神社前の馬場通りまで来た。ここが宇都宮の中心市街地。

宇都宮の地名の元である二荒山神社の門前町として発展してきたのが今日の宇都宮市街である。ご立派な鳥居が大通りに面して立っているので嫌でも目に付くだろう。その周辺はパルコだのドンキホーテ(旧ラパーク長崎屋)などが立ち並ぶ栃木県を代表する繁華街。

大通りに面してオフィスビルが並ぶ中で廃墟寸前のビルが残っていた。こういう建物を見ると自然に反応してしまう罠。このビルの真裏に宇都宮の餃子専門店では一番人気である「宇都宮みんみん」の本店がある。

だが宇都宮みんみんは行列も多いし閉店時間に間に合わなかったので、ドンキホーテ(旧ラパーク長崎屋)内にある「来らっせ」なる施設で晩飯を済ませる事にした。いかにも観光客向けにこしらえた感じの場所だが、ここに来れば宇都宮餃子専門店各店舗の味が一度に食べ比べ出来るということで、ある意味手っ取り早い。

「来らっせ」エントランスにある宇都宮餃子マップ。さすがに多いっすね。

なぜ宇都宮市が餃子の街として有名になったか。戦後の食文化とかいう古い話でもなく、実は15年程前から続けられてきた行政主導の街おこしの成果だった。総務省の家計調査年報を根拠に「市民の餃子消費量日本一」というデータに基づいて、市の職員が「それじゃあ餃子の街にしちゃえば?」というノリで始めたらいつの間にかこんな事になったらしい。

「来らっせ」内はフードコート形式のスペースと食堂形式のスペースに分かれていて、それぞれ出されている餃子専門店の種類が違っている。朝から晩までひたすら餃子焼きまくりである。やはり観光客臭い人よりも圧倒的に地元民が多い印象。

というわけで我々取材班も餃子食らいまくり。いろんな店の餃子を食べ比べても良いが、そんなに劇的に違う訳でもない。さすが本場で食ったら旨いよな!と感動する程のものでもないが、たかが餃子、されど餃子という事で。すっかり餃子腹になってしまいました。

腹を満たした後は土産物でも…と、いかにもな餃子土産物コーナーまである。色々とやり過ぎている印象はあるが、ここまで来たらどこまでも突っ走るしかないよな。

OCS 100個入り 隠れ名店の宇都宮餃子
オーガニックサイバーストア
売り上げランキング: 13272
U字工事のお土産(お試し版) [DVD]
CCRE (2008-10-22)
売り上げランキング: 49485
The following two tabs change content below.
新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.