【高松市】うどん県の表の顔と裏の顔…高松三越裏・昭和の盛り場「浮世小路」と呼ばれた一角

琴電片原町駅西側に残る戦後の赤線地帯「パラダイス通り」の残滓を見て路地裏の壮絶な佇まいにすっかり鼻息が荒くなってしまった我々取材班、ふと目にした古い地図看板に目が止まり、フェリー通り西側から高松三越がある一帯までもが胡散臭そうなのでついでに見ていく事にした。

片原町商店街アーケードの北側には高松三越の店舗がデーンとそびえていてまさしくここが一等地ざますよと言わんばかりなのだが、その傍らが何やら妙に胡散臭い。

どうやら高松三越新館の辺りは戦前に「浮世小路」などと呼ばれていた料亭や劇場が立ち並ぶ元花街で、それは戦後の時代においても娯楽の拠点として怪しい店やら映画館やら何やらが密集していた大人の遊び場だったそうである。

そういう歴史があるとしても、天下の三越百貨店の真ん前でこの堂々たる破廉恥ぶりはうどん県の本気を見せつけられた気分だ。

外からも見えるビルの階段の踊り場には意味深なお姉様のイラストが描かれていた。ガムテープで塞がれている部分をよく目を凝らして見ると、かつての店名がうっすら書かれているのが見える。

物凄く入りづらそうな雑居ビルの入口。こんなビルに出入りしていたら三越で買い物中のご近所さんに後ろ指さされそうである。何度も言うけど三越の真ん前にこれがあるというのがちょっと信じられない。東京で言うなら銀座四丁目交差点にア○ベ○ゴ上野があるようなもんですぜ。

そして間髪入れずに怪しさ満点の韓国式エステのお店がギラギラネオンを輝かせております。21世紀とか言うけどまだ20世紀だよね、ここ。

中がさっぱりよく見えない玄関口もやはり怪しげ。夕方6時までなら「タイムサビス」あるらしいね。日本語ちょっと変だけどケンチャナヨね。

現在はせいぜいこの程度で済んでいるようだが、琴電片原町駅近くに置かれた古い地図で見るとこの辺にも昔は映画館から何から大人向けの様々な店がひしめいていた模様。

高松三越からフェリー通りへ抜ける細い路地裏もやはりスナック街。パラダイス通り程ではないがそれなりに濃密な空気が漂っておりますよ。

昔程のエグ味は無くなっているようだがそれなりに飲食店や雀荘やらといったオジサンの溜まり場らしきものが路地裏にひしめいている。

あまつさえ「スナック ナゾ」ですからね…ネーミングセンスから何から謎だらけです。もしかしたらナゾのパラダイスかも知れません。淡路島から割と近いしここ。

怪しい路地裏にはつきもののピースボートのポスターも健在。まあ、なんというか役者は揃ったという感じですね。

そんな色街の名残りですがちょいちょい空き店舗が目立っております。再開発という名の浄化計画が進んでいる中でパラダイス通りと同じようにこうした古い酒場は消えてなくなる運命にあるのだろうか。

それはいいけどこの張り紙…酔っぱらいに向けた抗議の張り紙である。「他人の玄関先で嘔吐するな、立小便するな、食べ終わったガムをそのまま吐き捨てない」同じものが複数貼り付けられていた。やはり香川だけに吐瀉物に含まれるものには「うどん」が多いんでしょうか。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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