日本列島は狭い狭いと言われているが実のところは広大な自国海域を持った海洋国家で、我々が暮らしている列島から遠く離れた場所にまだまだあまり知られていないマニアックな離島が数多く存在している。冒険心をくすぐられる離島の数々だが、本土からの距離が遠かったり、または行ける手段が限られるなどで、難易度の高い離島というのがいくつかある。
その筆頭格は東京から南に1000キロ離れた小笠原諸島で、空路はなく週1便のフェリーで片道25時間半掛けないと渡れない、圧倒的に遠い島である。しかしその次に挙げるとするなら、沖縄本島から東に360キロ離れた「大東諸島」であろう。
当取材班は2013年3月に沖縄本島・泊ふ頭からフェリーに一晩揺られて、南大東島を訪問した。当記事ではこの島へ渡るために乗ったフェリーや“カゴに入ってクレーンに吊られる”、衝撃の下船方法の一部始終をお伝えする。