熊本に実在する「浮気封じ」の御利益があるという随分アレな曰くのついた神社を訪問した。
それは「弓削神宮」と呼ばれている神社で、熊本市北区龍田町弓削の白川沿いに位置している。九州自動車道熊本インターからも近く、奇しくも2011年12月に自らの行為が原因で選手生命を剥奪された某元柔道金メダル選手の地元である合志市にも程近い。
あの選手も随分な暴れん棒だったようだがそれに負けじと地元では暴れ川と呼ばれる白川の中流域にありV字状に川が蛇行する先端部にその神社はある。
参道の傍らには弓削神宮にまつわる由来がびっしり書き連ねられている。奈良時代の弓削道鏡に関わる俗話が残されていて弓削の地名もそこから来ているらしい。
この道鏡というのは大阪河内の弓削(現在の八尾市弓削町)に生まれ、天皇の座を狙っていた日本三大悪人の一つに数えられる怪僧なのだが、「道鏡はすわるとひざが三つでき」などと川柳にも読まれ巨根伝説でも有名な人物。まあその時点でチンマン度数が高い訳ですが…
熊本の弓削神宮によると道鏡は朝廷を追われた後に熊本で妖艶華麗な藤子姫(孝謙天皇)に出会い「さすがの大淫蕩もよき夫となり」仲睦まじく暮らしましたとさ、という話になっている。道鏡の晩年は栃木じゃなかったの?というツッコミもあるが、遠い昔話だし別にどうでもいいや。
そして熊本の弓削神宮も古くから子孫繁栄五穀豊穣祈願として男根や女陰を奉納する慣習が受け継がれている。由来が書かれた看板にも随分あっけらかんな解説があって読むだけでニヤニヤしてしまう。
まずはお参りの前に手を洗いましょう、ということで手水舎に。一見すると何の変哲もないように見える。しかし…
手水舎の中央には見慣れた形の珍棒が突っ立っているではありませんか。のっけからやられましたね。普段から参拝者があまり来ないようで、お参りの際は参拝者自ら傍らにある蛇口をひねって水を出す事になる。
蛇口をひねると珍棒の先から水が出て参りました。これまたリアルな放物線を描いてドッピュンドッピュン水が出てきやがります。大丈夫なのかこの神社…
※2012年12月の再訪時に手水舎がリニューアルされ男根が撤去されているのを確認しました。残念ですね。
拝殿など建物自体は別段特徴もなくごく普通の趣きである。梅雨の時期に行ったので茅の輪が置かれてました。男根が見守る中で参拝者の皆様がグルグル回るんでしょうか。
しかし傍らにこのような木彫りの巨根が置かれている時点でもう普通じゃありませんね。大量におみくじがぶっ刺さっていて包茎手術の後よりも痛そうです。
唐突に置かれたチンマンなお多福さんも拝殿脇に鎮座しとります。熊本市街地からも遠く離れた辺鄙な場所にこっそり浮気封じの祈願に訪れる参拝者が時折居るようです。
安産祈願のミニ鳥居もございますので夫婦仲睦まじい方々はこちらへどうぞ。
境内にある縁起物売り場は無人で普段から締め切られているが、表のガラス扉にこれ見よがしに貼り付けられた「宝尊気交歓標識」の手拭いがこれまたエロい。一時停止は「指入禁止」、追い越し禁止は「先に行っちゃダメ」になっとります。
この想像力の逞しさたるや熊本県民のエロに賭ける情熱の程を思い知らされるというもの。免許試験場にこれを持参すればバッチリ。熊本では多分これで一発合格でいけます。ちなみに一方通行は「一人だけでいつもよくなっちゃう」でした。