弓削神宮の真骨頂と言えば拝殿左側にある巨根が有り難そうに祀られた「夫婦殿」と名付けられたこちらの祠である。手前にも某元柔道金メダル選手も顔負けな木彫りの男根があるがよく見ると奥の方にも2つ向き合っている。
「夫婦殿は願いごとがみなかない 男の性器をまたがり なでなでして通り抜けると 一生夫婦円満なり 男は性器が強くなる」とある。へえ、そりゃ有り難そうでんな。なでなでしてみましょうね。
だが注目したいのが「夫婦殿」の祠の中にびっしり奉納されているカマボコ板大の板切れの数々である。その殆どにはこれでもかと釘が打ち付けられ、あまつさえ男女のシンボルと人名などがマジックペンで書かれているのである。
しかも書かれたセリフが恨み辛み丸出しで生々しすぎる。
「どろぼー アホ 人の旦那とるな バカタレ バカ お父さんとるな」
思いつく限り書き連ねられた罵詈雑言の数々。板切れに埋め尽くされた夫の不倫相手への怨念がひしひしと感じられる…
これらの奉納物の数々は配偶者に対する不倫相手への縁切りを願う内容ばかりである。相手が女性ならばカマボコ板に女性のシンボルが、そして男性の場合はシンボルを象った木彫りの棒にそれぞれ釘を大量に打ち付けている。
「私たちの前から消えろ!!」
激しい怒りの言葉を刻みつけたこの珍棒の持ち主も果たして願いは叶ったのでしょうか、気になりますねえ。
ちなみに某元柔道金メダル選手の元妻のものはないか探してみたが見つかりませんでした。おかしいなあ、ここから近いはずなのに…
しかしこれは頂けないなあ。「抹殺」って…人間って怖い生き物ですよね本当。人を呪わば穴二つ、そこまで思いつめるのは宜しくないですよ。
いやはや凄まじいものを見せられてしまう訳だが男女の痴情のもつれが絡むとドエライ事になりますよなあ。京都の縁切り神社を彷彿とさせる人類の闇を感じさせる光景ではある。
あと絵馬掛け場に吊るされた願い事の数々も弓削神宮の持つ独特な磁場のせいだろうか随分俗物的でいやらしい内容のものが多い。
「社内不倫に終止符を!!」と書かれた絵馬はかなり古くなっている。当事者達は今何をしているのだろう。
でも基本的には夫婦円満の御利益を叶える神社な訳なのでその辺は勘違いしないように気をつけたいものである。熊本というエロに寛容な土地柄だからこそこのような風習が今に残っているのだろうかと勘繰ったり。そもそもスワヒリ語で熱いま○こという意味らしいですからね、熊本って。
ちなみにこの弓削神宮、目の前をV字に流れる白川を挟んだ対岸にもう一つ「弓削法皇社」という別の神社が対を成すように鎮座している。こちらにもお参りしておきましょうね。
こちらは弓削神宮程の規模はなく殺風景な境内で、小さな拝殿があるのみ。あまり見る程のものもなさそうだが拝殿の中に藁人形とか香ばしいアイテムが置かれていてやっぱり怖い。
さらに弓削の地名の由来について書かれた案内板もある。巨根で性豪だった道鏡の妖力にあやかって五穀豊穣の願いが形になったというくだりにものすごく納得。
随分年季の入った「性器奉納の由来」の案内板。画して平成日本柔道界における弓削道鏡となった某被告、熊本県合志市の名誉市民の称号も剥奪され妻にも三行半を突きつけられてしまった。ちなみに近況だが、2017年9月に懲役5年の刑期が満了し仮出所後、アマチュア柔術選手として第二の人生を歩み始めている。
そしてこちらの神社にもご立派な巨根の石像が拝殿横にしっかりチン座している。お暇があればこちらも忘れずご参拝下さいませ。