【北九州市】修羅の国・福岡の本領発揮!「小倉駅前」の胡散臭すぎる風景(2012年)

福岡県

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小倉駅前から胡散臭い横丁を通り抜けて小倉城に向けて歩いて行くとその先には小倉市民の母なる川「紫川」が流れている。

この紫川を境に西側、すなわち小倉城や勝山公園がある辺りは官庁街に加え「リバーウォーク北九州」なる商業施設が、まるで博多のキャナルシティに負けじとばかりにそびえ立っている。

こうやって見るとなかなか都会だなあと関心させられる北九州市小倉の街並みだが、それもやはりこれから目にする光景の前のほんの気休めでしかない訳なのだ。

近代的なリバーウォーク北九州の建物と正反対の方向を眺めるとこの風景だ。重工業都市北九州を象徴する工業地帯の大煙突からもくもくと煙が上がっている。その手前にはJRの高架線があり小倉駅を発着する山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線の電車が行き来している。

そして線路に隣接しているのが小倉の夜を彩る船頭町のソープランド街だ。この紫川の畔に立てば一度で北九州市の表と裏の姿が拝めるという素敵なスポットである。

小倉船頭町は博多中洲と並ぶ福岡県における二大ソープ街の一角を担っている。逆にこの二ヶ所以外に福岡県にそういう店は存在しない事になっている訳だが、店の前の客引きがやけに多いし朝っぱらから店が開いている所ばかりなので遠目に眺めるだけにしておいた。

船頭町で一際大きなマンゾクプラザ小倉ビル。まるごと一棟風俗というやつですな。これは博多中洲にも系列ビルがある。すぐ隣には場違いにビジネスホテルが建っているが場所柄だけに安さをウリにしてるわ韓国人中国人大歓迎な感じで客を迎えております。男性のご利用にも最適です(笑)

船頭町のソープ街の南隣はまるで緩衝地帯のごとく駐車場がびっしり並んでいて奇妙に映る。もっともこの南側の区画、京町一丁目のスナック街もちょんの間地帯として昔から有名な場所だったそうで、この場所を見ずに帰る訳にはいくまい。

ここは船頭町ソープ街と京町銀天街の間の通りになるが、やはり胡散臭い店ばっかり。昼間でも雰囲気悪いのよね。ガラの悪い兄ちゃんばかりうろついてます。

しまいには近年色々と問題のハーブ専門店もあるという…もう開いた口が塞がりませんってば。手榴弾やロケットランチャーが出てくるような修羅の国じゃこんなもん大したもんじゃないんだろうけどさ。

小倉女子大寮…随分場末の汚らしい場所にある大学寮だなって、もちろんそういうお店ですよね。

またその周囲もソッチ関係の店ばかりでピンク一色な状態であります。それにしても露骨なネーミングの店が多いなあ。

またまたアダルトグッズ専門店。蒼井そらも微笑んでますよ。覚えやすく電話番号は「イクイク」。失笑。

で、京町一丁目にあるという怪しいちょんの間スナック街を探しに来たんですが…あら、解体工事が始まっているではありませんか。どういう事だこれは。

まさかの解体工事中という展開に呆然とする我々取材班だが気を取り直して内部が出来るだけ見られそうな路地を選んで入っていったのだが、解体を待つスナックの建物ももぬけの殻になってました。なんてこったい。

奥へ進むと容赦無い現実が眼前に広がっていました…現在進行形でガッツンガッツン重機で突きまくってるのね。訪問は6月中旬だったので今頃は更地になっていると思われる。残念無念。

がらーんと開け放たれたかつてのスナックの残骸。兵どもが夢の跡。

僅かに残された建物脇に貼り付けられたゴミ関連の注意書き。「新京町料飲協同組合」の組織名が書かれている。この組合名でググった所、この地区がどうして潰れてしまったかが分かった。

2009年3月の読売新聞の記事(→詳細)によると、このスナック街にあった小料理屋を装って「営業」をしていた40店舗以上に県警が集中取締りを実施、その結果壊滅したのだというのだ。

1970年代から続いていた特殊地帯だったそうで40年ごしの「秘密の桃源郷」がここ数年内に消えて無くなった事になる。あと完全に取り壊される訳でもなく一部は個室ビデオ店なんかが地味に残っていたりもする。

摘発後廃業する店も相次ぎ瞬く間に取り壊し工事と相成ったのであろう。まあなんというか、もう3年早く小倉に来ておけば良かったな。このスナック街を根城にしていたはずのポン引き婆さん達もどこへ消えたのでしょうか。


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