名古屋の都心に近いのに1両編成のディーゼル車が1時間に1本しか出ない「東海交通事業・城北線」が孤高すぎる件

トヨタ自動車のお膝元で自動車王国として知られる愛知県…この土地は県庁所在地であり日本屈指の大都会であるはずの名古屋市内ですら自動車社会の影響が強く、どんな貧民難民でも免許を取って軽自動車に乗り回すような土地。DQNが車を転がす率が高いのが愛知県の交通死亡事故数の多さに現れているのだが、それならもっと電車を使おうよという流れにならないのがこの地方の困った所だ。

愛知県 春日井市 城北線

自動車王国愛知県では軽視されがちな鉄道交通網…その傾向が顕著に現れているのが名古屋近郊各地にある赤字運営の新交通システムやよく分からないローカル線の存在。中でも名古屋市の北部を走る「城北線」というローカル鉄道があり、これが意味不明過ぎて凄いので是非乗車したいと思っていた。なにせ「全線複線高架の高規格線を1両編成の非電化ディーゼル車両が1時間に1本走る」という都会の中の田舎列車と呼べるべき謎の路線だ。

愛知県 春日井市 城北線

その「城北線」とやらに乗る為、始発駅である勝川駅へ。勝川はJR中央線の駅で愛知県春日井市にあたる。もっと郊外に出れば高蔵寺ニュータウンがある高蔵寺駅や美濃焼産地で有名な多治見や土岐などの岐阜県東濃地方なんかがあるが、勝川あたりだとまだ名古屋の端といった感じで市街化が著しい。

愛知県 春日井市 城北線

そんな勝川駅、随分駅前が再開発されまくって立派なペデストリアンデッキもあれば再開発ビルがにょきにょきで、以前と比べてかなり様子が変わってしまった。駅自体も2009年に高架化工事が完了しており真新しい駅舎に変わっていた。

愛知県 春日井市 城北線

駅前ロータリーの中央には春日井市が実生サボテン生産日本一だとPRするモニュメントが置かれていてサボテン型のよくわからんキャラクターが鎮座している。何やらB級グルメにサボテン料理を盛り上げようとか色々企みがあるそうですよ。サボテンなら喫茶マウンテンでも食えますけどね…

愛知県 春日井市 城北線

しかしこれだけ立派に再開発された勝川駅なのに、どこに城北線乗り場があるのか駅前をうろちょろしてみても全然見当たらないので、どーゆーこっちゃとなる訳ですが…

愛知県 春日井市 城北線

すると唐突に出てきた「城北線のりば」と書かれた矢印付きの看板。え…この先ですか…何も無さそうですよ?

愛知県 春日井市 城北線

どうも、勝川駅は新しくなったものの、城北線の方はというと乗り場がかなり離れていて、冷たい雨の中傘を差してとぼとぼと歩かされる羽目になるらしい。なんなのこれ?罰ゲームなの?途中の案内の張り紙とかも電柱にテキトーに張ってあるだけだし、やる気が感じられない。

愛知県 春日井市 城北線

勝川駅前からかれこれ徒歩5分くらい歩いたところ、もう完全に駅前じゃなくて普通に住宅地なんですが、この先に確かに城北線勝川駅の駅舎があるらしい。めげずに前に進みましょう。

愛知県 春日井市 城北線

…あ、ありましたよ本当に。あれが城北線勝川駅の駅舎である。こちらの方が先に高架駅になってて、元々あったJR勝川駅とは専用通路で結ばれていたというが、JR駅の高架化以後は外を歩かされる羽目になったというのだ。

愛知県 春日井市 城北線

この城北線、東海交通事業というJR東海の完全子会社が運営している鉄道路線で、勝川駅から枇杷島駅までの11.2キロの区間を運行する鉄道事業の他、JR東海の複数の有人駅で駅業務委託を受けている。1991年12月から勝川-尾張星の宮間が開業、1993年3月に尾張星の宮-枇杷島が開業し、それ以来現在に続いている。

愛知県 春日井市 城北線

で、この城北線勝川駅はJR線の高架化に合わせて一体化される計画だったらしいが、なぜか高架化が完了した今でも繋げられていない。それでも一応乗り入れ可能な仕様に作られていて、既にJR勝川駅は2面4線の島式ホームで城北線用乗り入れ対応をしているにも関わらず、見ての通りの間抜けな状態。

愛知県 春日井市 城北線

しょぼい歩道橋みたいな階段を上がった先もさらに歩かされる。JRの駅とは少なめに見積もっても500メートルくらい離れている。ちなみにJR・名鉄・地下鉄・ゆとりーとラインの4線が乗り入れる大曽根駅の乗り換えも不便だなあとは思うが、名古屋の鉄道網ってなんでどこもかしこもこんなに不親切なんでしょう。

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