【伊豆の国市】静岡屈指のアングラ温泉街「伊豆長岡温泉」の胡散臭い街並み

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夜10時過ぎに温泉街のメインストリートに戻ってきた。辺りは闇夜に包まれているのだが明らかに昼間より人通りが多い。目印はセブンイレブンの前であるという事を聞いていたのでしばらく店の中や外の様子を見ていたのだが、案の定水商売の姉ちゃんやら旅行者と思われる男の集団ばかり見かける。

早速夜の温泉街を歩く。比較的開いている店は多いようだが、店がまばらに点在しているせいかなんだか雰囲気が暗い。古臭さ全開の土産物屋も風情を盛り立ててくれるが閑古鳥が鳴いている。セブンイレブンは賑わってますけどね。

レトロな店構えの「あけぼの遊技場」。見ての通り射的屋である。夜の温泉街を闊歩する男どもの姿は多いが射的には興味が無いらしくあまり客の入りは芳しくない。外を歩き回る浴衣姿のオッサン連中はこぞってある場所に流れていくのだ。

オッサン連中が向かう先はセブンイレブンから伊豆の国市役所へ抜ける登り坂沿いにあるスナック街だ。ほらほら店が開いてますよ。表から見ると7~8軒くらいあるのだが、殆どの店で玄関前に呼び込みのオッサンオバハンが立っているのが見える。傍目から見ても異様だ。

伊豆長岡温泉の宿は相場も安く大抵一泊1万円以内で泊まれる。さらにタイ人スナックに使うのもせいぜい1万。つまり2万円と交通費だけで来れてしまう事になる。コスパ的にも首都圏からの需要が取れる。そりゃいつまで経っても寂れる事はないだろう。

そうこうしているうちにタクシーでもガンガン男集団が乗り付けてくる。店の前に止まったタクシーからぞろぞろ降りて即座にスナックの玄関に雪崩れ込むエロオヤジ達。まず呼び込みが居るようなスナックはタイ人の姉ちゃんが居ると思って間違いない。

当然男同士でこのスナック街に来ればちょんの間スナックの客引きに猛烈なラブコールを受ける羽目になるのだが、女子が混ざっていると「ここはちょっと…」などと言われことごとく店に入るのを断られる。

で、女子連れでも入れるスナックが一軒だけあってそこのママに伊豆長岡温泉の事情を聞いてみると「ウチ以外だいたいみんなやってるわよ」…ああそうなんですね。やっぱり。

腹が減ったのでセブンイレブンの向かいにあるラーメン屋にピットインする。我々以外の客は全員浴衣姿の酔っぱらいオヤジである。しかも十数人。遊び帰りなんでしょうな。さぞかしご機嫌そうでしたよ。少し堅苦しい思いで名物のちゃんぽんを啜る。

翌朝のスナック街。何事もなかったのように静まり返っていた。客引きが居たりタクシーが止まっていたりしていたのはこのへんね。やっぱり昼間見てても怪しげな店構えをしているものだ。

タイ人女性が働いているというのなら普段でも街で見かけたりしないものかと思うのだが不思議と彼女らの姿は目につかない。昼間は寝てるかやっぱり。

脇道に入った先もスナック街がひしめいている。さすがに奥の方の店はやって無さそうだけどな…

昔はこの辺にもちょんの間スナックが店を開けてスケベオヤジが闊歩していたのであろうか。今でこそタイ人ばかりになっているが昔からそんな訳ではなかったはずだ。いつ頃からタイ人女性が働きだすようになったのだろう。

セブンイレブン向かいのラーメン屋の脇の路地に看板を掲げる一軒のスナック。単刀直入に「ブス」だなんて名前が付いていて笑えるのだが…

路地の奥に足を踏み入れると…あった。坂道の途中にぽつんと立つボロ家。別の名前のスナックの看板があるがこれは前の経営者のものか、どうも違うようだ。

玄関口を見るとやはり「ブス」だった。で、この店は2011年初旬に見に行った時には看板があったのだがその後訪れると潰れて看板が消えてしまっていた。もしかしてパクられたんでしょうかね。

温泉街の北側に向かうとでかいパチンコ屋の看板がある。パチンコ甲子園(笑)他にも雀荘まであるし、飲む打つ買うが全部楽しめるようになっている。まったくもってオッサン向けの歓楽街温泉地である。

看板の向こうの円筒形スナックビルには韓国エステにタイ料理の看板を掲げるスナックが同居。温泉地にタイ・韓国ありというのは戸倉上山田温泉や伊香保温泉と全く同じ構造である。

これだけエロエロ要素に満ち溢れているならストリップ劇場くらいあるだろうと思ったのだが、どうも現役の店はほぼ無くなった模様。湯らっくす公園付近に一軒だけこんな建物がある。

ごく普通の民家のような格好をしているが玄関には「長岡小劇」の文字が。どうやらこう見えてストリップ劇場らしい。あんまりそうは見えないけどここって現役なのか?他にも「伊豆長岡温泉劇場」というのも最近まであったらしい。

ちなみに昭和40年代の伊豆長岡温泉には10軒以上もストリップ劇場があったという話もある。どんなカオスな温泉街だったのだろう。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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