【岐阜市】くたびれたアーケード街、ブルース感漂う昭和の盛り場「西柳ヶ瀬」を歩く

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アーケード街の一本南側の区画にもスナック街が広がっている。以前は大規模なキャバレーが何軒も立ち並んでいた場所だったが、今は寂れたお水系テナントビルばかりが目立つ。

スナック街としては結構な密集具合だがあちこち歯抜け状態の空き地や駐車場も目立つ。昔はアパレル産業が盛んだったけど今じゃ名古屋のベッドタウンみたいなもんだし岐阜駅から離れている柳ヶ瀬が寂れるのも時代の流れというやつでしょうか。

ちょくちょく廃墟化したビルも見かけるし雰囲気はあんまり宜しくありません。それにしても壊され方がエゲツナイでんな。どうしてこうなった。

そしてその一方で目に付くのがフィリピーナ御用達のサリサリストアーだったりフィリピンパブの数々。東海地方はジャパゆきさん多いっすね本当。

寂れゆく平成の柳ヶ瀬の夜を飾っているのはフィリピン国旗。特に2012年岐阜国体開催のからみで取り締まりが厳しくなっていて客引きしている外国人が一斉にしょっ引かれたり、お寒い状況が続いているそうだ。

アーケード街の西端を抜けた先の所で広場があり路地が複雑に枝分かれしているのだが、路地の一つに「まさご座」と書かれたストリップ劇場のアーチ看板が設けられている。

一見すると普通の住宅街の路地なんですがそんな場所に「18歳未満お断り」のヌード劇場の看板が置いてあるのも随分感覚がぶっ飛んでるなあと思う訳だがそりゃここら一帯元遊郭だったんだもん。

アーチ看板からストリップ劇場は50メートル程距離がある。その間は廃墟めいた木造家屋がちらほら。昔は何屋さんだったのか想像もつかない程荒れ果てている。

路地をまっすぐ歩いて行くと左手に「まさご座」の建物が現れる。戦後から伝統芸能の演芸場として開かれたが1960年代以降ストリップ劇場に鞍替えして今に続いている。ちなみに隣の愛知県はストリップ劇場が壊滅、東海三県で現存するのはここだけである。

商店街の先にある「ビジネスホテルアサヒ」の建物。見た目は古めかしいものの普通のビジネスホテルにしか見えないが…

その一階部分には成人映画館「朝日劇場」が堂々営業中。柳ヶ瀬に残る数少ない映画館の一つ。あられもない映画のポスター群がスケベオヤジの劣情を誘う。いくら寂れていても柳ヶ瀬の夜は依然輝きを失ってはいないのだ。

その向かいにはこれまた前時代的な佇まいの柳ヶ瀬観光ビル、通称ヤナカン。まあここも普通のスナックビルでもあるんですが…

ビルの一階には昭和の趣きそのまんまなレトロ看板を掲げるスナック群が。朝っぱらから営業している喫茶店があったので休憩。コーヒー一杯の料金でトーストゆで卵サラダに茶碗蒸しまで付いてくる過剰なモーニングサービスは岐阜名物だが、期待通りに色々付いてきた。

せいぜい300メートル程しかない商店街のアーケード、ここがかつての金津遊郭大門通りだった。

日が暮れるとアーケードの両側に仕掛けられた電灯が光りだしパチンコ屋かと思うような虹色のイルミネーションで飾られるサプライズが隠されている。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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