日本で一番売上が多いらしい、米軍基地の街・北谷町の「CoCo壱番屋」が何か違う件

本島中部

沖縄には在日米軍基地が集中しまくっている事はよく知られている。しかし基地のある沖縄の街の常識は本土で生活する側の人々にとっては異なるものであると感じさせるものがいくつかあった。とりわけ嘉手納飛行場やキャンプ瑞慶覧(キャンプ・フォスター)を中心に米軍基地施設が町の面積の大部分を占める沖縄県中頭郡北谷町は街のアメリカ化が激しくカルチャーショックはなかなかのもの。

北谷町 ココイチ

その一つが全国的に展開する外食チェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」にあった。ここ北谷町にあるココイチはその客の多くが米軍基地の関係者。ココイチと言ったら本社は愛知県一宮市なのだが、ここ沖縄県への出店攻勢も積極的で、北谷町にはハンビー店と国体道路店の二店舗を構えている。

北谷町 ココイチ

北谷町上勢頭の国体記念道路(県道23号)沿いにあるココイチの国体道路店は、メディアの報道によると「日本で一番売上が多いココイチの店舗」などと言われているらしく気になって行ってみた。まず24時間営業、そしてドライブスルーまで完備している。

北谷町 ココイチ

よく見れば駐車場の注意書きも完全に英語しか書いていない。米軍基地勤めのアメリカ人達には「ココス」(Coco’s)だなんて呼ばれて親しまれている。えー、ココスって別のファミレスの意味になるんですが、アメリカさんの間ではココイチの事らしいですよ。

北谷町 ココイチ

ドライブスルーのメニュー一覧も英語表記が徹底してて、基地内に帰って家族で食べるであろう米軍基地関係者達の需要にもしっかり応じている模様。

北谷町 ココイチ

まあ外観上はどう見ても全国各地にあるココイチの店舗と寸分違わず、ココイチはココイチでしかありません。チェーン店で食うというのもそもそも気が乗らないんですが、店の中に入らなければ違いは分かりません。

北谷町 ココイチ

店の中に入ってメニューを見てみました。え…フレンチフライにハッシュドポテトにチキンナゲットのセットがあるんですが…ここはハンバーガー屋のメニューなのかと勘違いしそうになる。それぞれサイドメニューで売っている店舗もあるが、もっと少量だし、まず通常のココイチの店舗ではこんなに大盛では販売されているのを見た事がない。英語表記のオリジナルメニュー表は完全にアメリカ人向けである。

北谷町 ココイチ

チーズナンもココイチの一部店舗では扱ってるようなんですがこの国体道路店には英語表記のメニュー表があり、これを見てる限りは全く日本国内のものとは思えない。

北谷町 ココイチ

で、極めつけにはアメリカ人向けにお勧めしているココイチ国体道路店イチオシの「Garlic chicken W meet & Cheese」。もう見た目からしてカロリーオーバー振り切ってる感じですがチキンカツが2つ乗っててチーズとニンニク2個が豪快にぶちこまれているという精と脂肪がたんまり付きそうな重食メニューとなっておりました。気になるお値段は1210円(2013年4月当時)なり。英語で「Wow!」とか書いてあるのがすごく日本的ではない。

北谷町 ココイチ

結局カツとニンニクのトッピングを1つにしたバージョンを注文したのでビジュアル的には実にどうでもよくなりました。少食な日本人ですみません。周囲の席は外人さんが半分くらいであとは地元の人ばかりだったので、たまたまタイミングが悪かったのかも知れん。ビジュアル的にはオチもなさそうな感じです。

北谷町 ココイチ

そしてサイドメニューのポテトとナゲット。アメリカに旅行に行った事があれば感覚が分かるだろうが向こうの底辺層の常食なのでアメリカに住んだらスーパーサイズミー状態になれる自信がある。料金の支払いは日本円でも米ドルでも両方可能。若干米ドルの方が為替レートの関係でお高めになりますがみんなお構いなくバンバン食いまくりのようです。

北谷町 ココイチ

どうでもいいですが福神漬は英語で言うと「Radish Pickle」になるようです。また一つお勉強になりました。まあココイチ自体外国にも普通に店があるし結局どこの店で食ってもココイチのカレーである事には変わりありませんでした。我々が来たのは夜8時くらいだったが、もっと夜中遅くに来るとアメリカ人だらけでカオスな状態になっているそうです。北谷で夜更かしされる場合は締めに立ち寄ってみては如何だろうか。


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