熱海温泉探訪記 銀座商店街・ストリップ劇場

JR熱海駅から下り坂をずるずる降りてくると、およそ徒歩10分程度で熱海の中心市街地における目抜き通りとなる「熱海銀座商店街」が現れる。

さすが「銀座」と名のつく商店街だけの事はある。ここが熱海の中心と言わんばかりの立派なアーケードが道路の両サイドに掛かっているが、それがなければ地方都市の寂れた商店街のそれとあまり変わらないくらい、人通りが少ないのが気になる。

熱海銀座に並ぶ店は観光客目当ての干物屋やお土産屋の方が多く、地元民が日常的に訪れるようなスーパーの類はない。もとは日本を代表する観光地だった熱海、それだけ土産物屋の数も多かったのだろうが、現在はその分だけシャッター街が目立つ。

熱海銀座商店街で唯一活気らしいものを見せているのがパチンコ屋だけという皮肉。しかし同じパチンコ屋でも熱海に来ると途端に古臭くなるのが不思議。こんなネオンサイン、今どき東京では絶滅危惧種だぜ。

パチンコ屋横の路地裏の煤けっぷりもハンパないのが寂れた温泉街・熱海クオリティ。

そんな熱海銀座商店街には、現在では熱海唯一の映画館と言われる「ロマンス座」がある。昼間訪れた時にはシャッターが閉まったままになっていた。かつて熱海では最大で8軒もの映画館があったそうだ。映画館も熱海温泉も最もらしい昭和の文化。どちらも同じように寂れている。

ロマンス座がある路地から先、糸川の両岸一帯には中央町にかけて夥しい数の飲食店街が広がる。居酒屋やらスナックやらが通行人の数よりも多いような場所だ。

熱海銀座商店街の海側に近づくと、外観が特徴的なデパート風の建物が現れる。両側の円筒形は中が螺旋階段状になっているのだろうか。

この建物の1階には「熱海観光ストアー」という、いかにも土産物屋然として店が入っているのだが、店内で買い物をしている客の姿はない。熱海駅前が活気に溢れていたのとは対照的で、熱海銀座商店街のあたりはことごとく寂れまくっている。

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向かいにある建物も同様に外観から螺旋階段状の構造物が見える。

全体的にレトロな建物が非常に多いのも熱海の繁華街における大きな特徴だ。それによく見てみるとチェーン店らしきものは皆無である。どこの街にも見かける吉野家やらマックやらが熱海銀座には無い。昔からの個人商店ばかりだ。

そしてこの商店街沿いに熱海で残る唯一のストリップ「銀座劇場」が堂々と建っている。

「Strip Shou」の看板、英語の綴りを思いっきり間違えているがそんなの気にしない。

温泉街にはストリップ劇場があるものだ。それは日本共通の泥臭い文化の一つ。

場末どころか魔窟のようなストリップ劇場の入口。時間になると「もぎり」のオッサンオバハンが無愛想な顔で座っていて雰囲気が凄い。

2009年秋に訪れた伊香保の銀映もそうだったが、ここもやはりダンサーは例外なくベテランの熟女揃いであるとか。中には年金もらってるのちゃうんかというような怪物も出てくるらしく、それが脱いで踊るだけでなくアソコで吹き矢やタバコを飛ばしてみたり色々芸も細かいそうだ。

しかし中に入ると「ほぼ貸切状態の中でチップをせがまれます」という話を聞いていたので怖くて入れませんでした。。。

<追記>勇気を出して入ってみました
日本最高齢ストリッパー「まさこ嬢」が踊る巨大温泉郷・熱海最後のストリップ劇場を訪れた時の記憶を事細かく話そう

熱海銀座商店街を抜けると国道135号の海岸通りに交差する。

その道沿いにはこれまた絶滅危惧種のスマートボール場「ゆしま遊技場」が建っている。スマートボールだけではなく射的も楽しめるのだ。これも熱海に唯一の施設となってしまっている。

海岸通り沿いにも土産物屋がこれ見よがしに立ち並んでいる。通りがかると客引きがうるさいのはお約束のようなもの。だけどどこの店を見ても買い物している客の姿を全然見かけないのだ。熱海の観光がヤバイというのはこういう事なのね。

海岸通りを東に進むと、人工砂浜「サンビーチ」が右手に現れる。温泉街が斜陽化しだした昭和末期に整備されたもので、温泉だけではなく海水浴もどうぞ、といった場所になっている。背後には山の斜面に築かれたホテル群、まさにリゾートといった光景を見る事ができる。

一時期はコンクリート堤防にテトラポッドが並ぶだけの殺風景な浜だったそうだが、その面影はどこにもない。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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