大歓楽街の場末空間!ススキノアパート&すすきのゼロ番地飲食街 (全2ページ)

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怪しすぎる北の歓楽街すすきののど真ん中、札幌駅前通の西側、南6西4交差点の角にやけに細長く古びた公団住宅が一棟だけポツンと建っているのが非常に目立っている。

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周囲一面が如何わしい雑居ビルに包囲されていながらも古臭い佇まいを残すのはススキノアパート(薄野団地)という昭和33(1958)年に建設されて築50年以上になる、北海道内で現存する中では最も古い公団住宅である。

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端から端まで全長100メートル程ある5階建ての団地は1階部分が食料品店なんぞが入居する「すすきの市場」になっていて2階から上が計55戸の住宅。いわゆる下駄履きマンションと言われる体を成している。

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札幌駅前通側から見たススキノアパートの入口。左側が市場、右側が住宅と入口が完全に分かれている。さすがに築50年超の貫禄が感じられるが市場自体はシャッターが閉まっていて入れない。もう昼間だというのに。

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しかもこの建物、地下階に飲食店街まであった。その名も「すすきのゼロ番地」。何ともそそられるネーミングである。何故ゼロ番地を自称しているのだろう、それは後述する。っていうかシャッター閉まったままでここも入れません。

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傍らにある階段を登ると住宅階に入れる。端から端までまっすぐに伸びる廊下。窓から漏れる日光しか廊下を照らすものがなく非常に薄暗い空間である。まるでそれは廃墟のような趣きさえある。老朽化が進んでいるので建て替え話が無い事は無いようだが、建物の所有権が複雑化していて具体的な計画が上がらずにいるそうだ。

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明かりが漏れる窓から外を眺めると目の前に怪しい店が見えた。さすがすすきののど真ん中だけの事はある。素晴らしい住環境ですね。

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ススキノアパートの裏手の路地もまんべんなく怪しすぎて笑ってしまった。ここに住んでいる限りは終電も気にならないし格安家賃で都心の生活がエンジョイ出来る事請け合いであろう。ただしススキノアパートは新規入居者の募集は行なっていない。残念でした。

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裏から見たススキノアパートの全貌。学校の校舎か社員寮かという程の見た目の殺風景さは暖色系の塗装で幾分和らげられている。

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すすきの市場、すすきのゼロ番地に入れないまま北海道を去りたくはなかったので日にちを改めてまた出直してみたら今度は開いていた。どうやら店舗部分は日曜祝日休みになるらしい。

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市場と飲食店街でまた入口が別になっている。まずは市場の方に足を踏み入れてみるとしよう。それにしても市場の中がのっけから雑然とし過ぎているのがありありと分かる。

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中に入ってみると見た目は何という事もない市民の買い物の場になっているだけなのだが、昭和30年代の建物のままやっているので異世界っぷりが違う。惜しむらくは時間が遅かったのが災いしてか、市場に並ぶ店舗の殆どが営業を終了していた事だ。

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ススキノアパートが建つ以前からこの市場の前身があり、この土地には大正11(1922)年に札幌市第二の公設市場として設置された「第二公設廉売市場」が存在していた。そんな事情を知るとこの市場もまた札幌の都市基盤の一つの源流と言えるかも知れない。

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上の団地の住民も概ね高齢化したり居なくなったりで元々の客が居ないのに市場が現役で要られるのは、すすきの市場の客は住民ではなく周辺のスナックやら飲食店の方が多いかららしい。場所柄が幸いしているようだ。

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とは言っても市場の夜は早いらしく午後7時前にはこの通り。ビルだらけになった札幌のど真ん中にもこんな土着的な空間があるだなんて素敵。このまま取り壊されずにいつまで残っていられるだろうか。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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