マジな門司港レトロはここにある。「門司港栄町銀天街」とその周辺の街並み (全3ページ)

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関門海峡に面した九州の玄関口、北九州市の門司港。散々北九州と言えばバイオレンスシティだとか手榴弾がどうとかそういう物騒なネタで持ちだされてばかりなのだが、本土の人間から見てこの門司港にやってくる事は「九州にやってきたんだな」と感慨に浸る事ができるある意味特別な場所でもある。

北九州市 門司港

…というわけで国重要文化財指定を受けた築100年のネオ・ルネッサンス調のシャレオツな駅舎が素敵な鹿児島本線の始点である門司港駅。門司港駅の周辺は「門司港レトロ」などと呼ばれ外国貿易が盛んだった頃の近代建築群を楽しむ一級観光地となっているのだが…

北九州市 門司港

しかし今回の用事は違う。同じレトロでも、観光地ではない門司港のレトロな街並みを見に行こうと思ったのだ。呑気にバナナの叩き売りなんぞを見て、焼きカレーなんぞを食ってる場合ではない。観光ゾーンを離れて、駅から少し歩いた所にある「栄町銀天街」という所まで向かう。

北九州市 門司港

JR門司港駅から徒歩5分のところにある「門司港栄町銀天街」の入口まで来た。ここまで来ると観光臭は無くなり、庶民的なアーケード商店街が口をぽかーんと開いている。門司港の発展と共に歩んできた歴史ある商店街なんですね。

北九州市 門司港

九州を縦断する主要国道、国道3号の起点となる門司港、そこに並行して長さ300メートルのアーケード街が形成されている。アーケードがこしらえられたのは昭和32(1957)年からで、もっともそれ以前から門司港の街で一番手の商店街だった場所だ。

北九州市 門司港

観光地の門司港レトロにあやかって「レトロ横丁」だなんて名前までついているらしい栄町銀天街、並んでいる服屋も素でレトロ過ぎてオバ服中心な品揃えが魅力的。「超特価セール」の「価」の字がちょっと違っているあたりに歴史を感じる。

北九州市 門司港

そして極めつけにはこれ。「大衆向 平民食堂」…ヘイミンショクドウ…へいみん…平民!和民じゃないですよ、平民ですよ!HEIMIN!

北九州市 門司港

大衆食堂という呼称が一般化する前に模索していた時期のネーミングセンスかも知れんが、平民と聞くと日本では明治2年に作られた新しい身分制度に基づいた呼称であり、とても古式ゆかしき言葉。これが冷戦時代なら「人民食堂」とかになっていたりするんでしょうか。

北九州市 門司港

そんな平民食堂、名前同様素敵過ぎる店構えで一際レトロ感素晴らしい玄関周りだが、とっくに店を畳んでしまっていて「暫くの間 臨時休業致します。 敬白」の張り紙が貼られているだけになっていた。どうも2005年くらいからこの状態のまま放置プレイかまされているらしいんですが、暫くどころじゃねえだろと突っ込みたくなる。平民の味は、もう味わう事ができないのか…

北九州市 門司港

栄町銀天街を道なりに進むと、その先には小原市場、中央市場、プラザ祇園、ショッパーズ老松といった市場が延々と点在していて、北九州が市場の街なのは門司港もまた同じなのだと実感できる事請け合い。

北九州市 門司港

今では門司港自体も北九州市全体から見れば端っこにあるような場所だし、現在の門司港も観光業以外は派手ではないので、どうも商店街も若干寂れ気味な雰囲気は否めない。またそこがいいんですけどね。

北九州市 門司港

ところで「平民食堂」などが立ち並ぶ栄町銀天街の入口付近から東方向にV字型に伸びる奇妙な形状の路地裏ゾーンが隠れていて気になるので足を踏み入れてみる。中華料理屋とか居酒屋が何軒か並んでいる。

北九州市 門司港

V字の路地がカクンと折れ曲がる手前には「放浪記」という喫茶店と猫カフェが入居している。喫茶店だけどウニ丼が名物とかいうお店のようですが、この建物もなかなかモダンな作りをしていてそそられる。

北九州市 門司港

路地裏を振り返るとこんな感じになります。ウホッ、良い路地裏。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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