宝くじが当たるらしい島・唐津市「高島」は猫と老人と野崎さんだらけの島だった (全3ページ)

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

我々がやってきたのは佐賀県唐津市。同じ佐賀県でも県庁所在地がある佐賀市とは場所も文化圏もかなり違う。そもそもここに来るJR筑肥線の電車自体、福岡市地下鉄空港線に乗り入れていて、福岡市の姪浜から1時間で来れてしまう。福岡のベッドタウンとしては少し無理がありそうな距離感だが…

唐津市 高島

わざわざ唐津まで何しに来たのかというと、福岡を起点に佐賀・長崎両県を一週間程度で回った時のほんのついでに寄って、民宿で一泊しただけだが、城下町で遊郭跡もあったり離島もあったり結構盛り沢山な場所だった。特に唐津城が見える渡船場から渡る事ができる「高島」という離島が奇妙だったので、このページでレポートしようと思う。

唐津市 高島

どうも唐津の離島「高島」は「宝くじが当たる島」として全国的に知られているらしい。宝くじですか…あまり買った覚えはないんですが胴元の取り分50%以上でっせ…とのっけから言うのは夢もへったくれもないのですが全国には宝くじが本当に当たると信じてやまない方々がいて、験担ぎにこの島までやってくる観光客がいるというのだ。

唐津市 高島

その名も「宝当桟橋」とめでたい名前のついた船着場から唐津市漁協が運航している定期船「ニューたかしま」に片道の船賃200円を支払い乗船する。乗客はほぼ全員年金受給世代と思しき島民の爺さん婆さんである。島の人口約350人のうちどうも4割近くが高齢者という事らしい。船は1日6本しか出ていないので出航時刻には注意が必要だ。あと一応海上タクシーもある。

唐津市 高島

宝当桟橋から定期船で片道10分程度で唐津市街地から3キロ沖合に離れた高島に着く。周囲3キロで半円形の島のうち北側一帯が山で、南側の平地に集落と港があり人口もそちら側に集中している。港では島民のおじさん達が漁に使う網などを手入れするなど、漁村ならではの風景が見られる。そして野良猫がやたらと多い。

唐津市 高島

そんなに「宝くじが当たる島」だったら今頃島民は大金持ちにでもなっていそうだが、島に住むおじさん達は地味な服装をした人ばかりだし堅実に漁師の仕事を続けておられるようで、宝くじとかはあまり関係がなさそうな気がする。そりゃそうか。

唐津市 高島

船着場の前にも既に色々気になるものがあるのだが、のっけから宝くじをアピールしまくっていてテンションが尋常ではない。やっぱり島民もたまには景気付けに買ったりするんでしょうかね。宝くじ。

唐津市 高島

まずは島の中心にそびえるお椀型の山の麓にある塩屋神社を目指す。こちらは宝当神社とは別で、元からある島の氏神様。観光用に脚色されている訳ではない。付近は島民の農地があるくらいで民家もいよいよ少なくなってくる。

唐津市 高島

「塩屋神社」(山王宮)は珍しくコンクリート製の社殿である。宝くじ当選祈願にやってくるゲンキンな宝当神社の参拝者もまずはここにお参りしていくといいらしいですよ。社殿の傍らの案内看板には、宝当神社の祭神である野崎隠岐守綱吉が建立した神社とあった。

唐津市 高島

高島ではこの「野崎隠岐守綱吉」という人物が重要な意味を持っている。約440年前、江戸時代の元亀年間に肥前草野家の家臣だった人物で、訳あって高島に移り住んでいたのだが、島を襲撃してきた海賊を1人で討伐した英雄だが、不幸にも病によって若干32歳で死んでいる。

唐津市 高島

野崎隠岐守綱吉の海賊討伐の一件以来、島民は代々全員「野崎」姓を名乗るようになったという。確かに、島の共同墓地に行けば墓石に刻まれた苗字がほぼ全員野崎さんなのである。

唐津市 高島

そして今の今までも、やはり高島の島民の苗字はみんな野崎さんばかりである。当然ながら島民が人を呼び合う時は下の名前になるんでしょうな。で、この野崎隠岐守綱吉という人、元々は信州諏訪の生まれだったらしい。なお、佐賀県で野崎姓が多いのは高島がある唐津市周辺だけだ。

>2ページ目を読む


The following two tabs change content below.
新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
タグクラウドから記事を探す
スポンサーリンク
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

スポンサーリンク
トップへ戻る