宝くじが当たるらしい島・唐津市「高島」は猫と老人と野崎さんだらけの島だった 

佐賀県

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唐津市 高島

今では島おこしの観光スポットになっているらしい「宝当神社」は集落の中に鎮座している。明治三十四年八月吉日と古い日付が刻まれた石鳥居には旧字体で「寶當神社」としっかり神社の名前が刻まれていた。

唐津市 高島

別に元々は宝くじとは何の関係もない神社で、明治時代に高島が製塩業で栄えた時に「この繁栄も綱吉様のお陰だ」と島民が歓喜して、それまで大権現様と呼ばれていた神社を島の宝であると「宝当神社」の名称に改めたというのがそもそもの成り行きらしい。

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それが宝当神社の字面だけで「宝くじの島」として一躍有名になるとはご先祖様や野崎隠岐守綱吉自身も想像していなかっただろうが、本当にここ十数年でこうなったらしいですよ。「ホウトウ」の発音だけだと「放蕩」ともなる訳で宝くじの買いすぎもどうかと思うんですがいかがでしょうか。

唐津市 高島

別に宝くじを買った訳でもないがひとまず島の守り神たる野崎隠岐守綱吉を祀る宝当神社にもお参りしておきましょう。そのへんの変な看板がなければ極普通の神社でしかないはずなのだが…

唐津市 高島

高島に住む全ての野崎姓の島民に先祖代々慕われ続けている野崎隠岐守綱吉について3分でわかる宝当神社の由来についての案内板が社殿の傍らに設置されている。

唐津市 高島

しかし普通の神社に「ここでスクラッチを削らないで下さい」だなんて注意書きが貼られているのを見た事がないんですが(笑)なお宝当神社ではおみくじも引けたりできるようだが、運試しはやはり宝くじで…という流れになりそうな予感。

唐津市 高島

宝当神社の社殿内を見るとびっしりと貼り付けられた「宝くじで高額当選しました」と当選券つきの歓喜の声がどっさり。これはおめでたいですね。胴元50%以上とか現実的過ぎる物事の考え方をするよりも、もっと祈りの力を信じるとか、夢とかロマンがあった方が人間って幸せなんですかね。

唐津市 高島

まあ、たまに年末ジャンボとかを買っても「夢を見させてもらう分のお楽しみ代」だと割り切るくらいの出費であれば構わないんだろうけども、それにしてもゲンキン過ぎる神社でウケる。なんだよセレブ守って…

唐津市 高島

宝当神社の社殿の真裏には祭神となっている野崎隠岐守綱吉のご遺体が安置されているとの伝承がある、という事で裏側にも賽銭箱が置かれている。一周回って参拝終了。

唐津市 高島

宝当神社の真向かいには観光客を当て込んだようなお食事処もあったようで定食類や海産物のメニューが貼りだされているが営業している様子は無かった。宝当定食1500円、刺身定食1200円…どうもマスコミに高島の存在が報道されまくっていたのは1990年代の話だったようで、やはり、一時期のブームは過ぎ去ったようだ。

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