財政破綻の街「夕張」を歩く 清水沢ダム

夕張川の本流は清水沢から先、夕張市の市街地を避けるように東側の谷を遡り、その上流には南部地区、シューパロ湖、そして大夕張地区がある。まず清水沢の街から少し上流に登ると北海道炭礦汽船(北炭)が建設した清水沢ダムがあるので見に行く事にした。
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国道から逸れて少し入った場所にダムがあり、その上は車で往来できる道路となっている。ボロボロのダムの上を走るのは見た目に怖い気もするが、まだ大丈夫そうなのでそのまま車で渡る事にする。


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清水沢ダムは昭和15(1940)年に建設されたもので築70年以上にもなる。堰堤上の欄干も錆び付きまくりでコンクリート部分も相当劣化しているのが見える。
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ゲート支柱の錆びた鉄骨が剥き出しになったダムを間近に眺める事が出来る。最新型の巨大なダムも迫力があるがこういうダムも別の意味で迫力がある。ジェットコースターに例えて言うなら前者が富士急ハイランドで後者が浅草花やしきみたいなものである。
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堰堤を渡りきった先の部分だけなぜか支柱が塗り直されている。築70年超の清水沢ダムも一応まだまだ現役らしく、ヘルメットを被った作業員の姿があった。
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清水沢ダムは北炭が炭鉱用の電力生産のために建設したものだが、北炭亡き今ダムの所有者は北炭から北海道企業局に変わっている。今は上流に大夕張ダムがあって、このダムは逆調整池としての役割を担っているそうな。
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ダムの堰堤から下流を眺めるとその先にいかめしい外観の廃墟が建っているのが見える。お払い箱になっていつ取り壊されるか分からない北炭の清水沢発電所である。
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夕張で最後まで操業していた真谷地炭鉱が1987年に閉山するまで稼働していたが、その後は役割を失っていた。1991年に閉鎖されてから大部分が解体されたものの、まだ建物が一部残っている。
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ダムを跨いだ先は清水沢清湖町。確かにこにも街があったらしいがほぼ廃村化している。一軒だけ人の住んでいる家があったが元はホテルだったようで、屋根にうっすらと「ホテル白樺」と書かれているのが見えた。もしかしてラブホテルだったのかも知れない。
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傍らにある小屋は番犬の棲み家になっているらしく、でかい犬が訪れた我々取材班をけたたましくワンワンと迎えに来た。人間の不審者よりもむしろこういう場所の番犬は「熊除け」の役割が大きいだろう。
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結局同じダムの上を渡って戻る。上流にはダム湖が広がっているが随分水が濁っていた。上流でシューパロダムの建設工事が行われているせいか、それとも前日悪天候だったからか知らんが。この先、大夕張(鹿島地区)まで15キロ近く夕張川を遡っていく。

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