【松江市】島根県随一の温泉郷・玉造温泉と「珍宝石さん」を見に来た

普段めったに見向きもしない山陰地方だったが鳥取県の米子や境港などを回る機会があり、そのついでに島根県側に回って玉造温泉という場所まで寄る事になった。山陰地方では皆生温泉や三朝温泉と肩を並べる有名な温泉地である。

玉造温泉の存在自体についても、それは大阪にあった同名の銭湯(廃業)の名前だろくらいにしか思っていなかったが「出雲国風土記」にも出てくる奈良時代からの歴史ある温泉地だったりする。場所は県庁所在地の松江市郊外にある玉湯町、JR山陰本線の玉造温泉駅から山側に少し登っていった場所に温泉街の中心地がある。

勾玉を造っていたので「玉造温泉」と非常にシンプルな地名の由来。玉湯川の両岸に連なる温泉街の至る所に「玉」に因んだ勾玉や球体のオブジェが飾られている。

しまいには米屋の看板まで「マガタマライス」だし…

タマタマタマ…と随分男らしげな温泉街な訳ですが、やはりこういう場所と言ったらアレやらナニやら、肝心要のお店の数々はどこにございますでしょうかと下心満載で辺りを見回す。

…するとありました。色気のない外観で地味極まりないが、これが玉造温泉にある唯一のソープランドらしい。どうやら島根県で唯一の店舗だそうです。まあ近くに皆生温泉もあるし体感的にはそれほど疎外感はなさそうなのだが…ここ玉造温泉で遊びの要素は本当にこの一軒だけ。

肝心の温泉街も大型で高級そうなホテルが主体で、表通りにふらっと気軽に入れるような日帰り温泉的なものが殆ど見当たらない。あるとしてもこの場違いなコンクリート打ち放しの箱物臭全開な佇まいの「ゆーゆ」という施設くらい。勾玉型の建物らしいんですが、うーん…この外観は無いな。

せっかくやってきた玉造温泉だが、どうにも旅情に浸れる要素が少ない。仕方がないから玉湯川沿いの足湯にでも浸かる事にした。

ソープ店舗の脇から伸びる路地に入ると飲食店や個人商店が連なる一画がある。他に見るものもなさそうだし歩いてみますかね。

そのまま奥に向かって歩いて行くと何だかアクの強そうな店構えの居酒屋が一軒現れる。

「手打ちそば 珍料理 そば富」とあるこちらのお店、「ないものはない」とやけに強気なそば屋兼居酒屋さんなんですが来たのが昼間なのでまだ開いてなかった。

そんな路地の突き当たりに昔ながらの古めかしい民宿旅館っぽいものが残っているのだが既に商売を辞めたっぽい。やはり団体さん相手の大型旅館しか生き残っていない感じである。

若干飲み屋街もあるにはあるが、散策してみたくなる程触手も伸びず…うーん、微妙。温泉街探索はこれまでか。それよりも我々は行きたい場所があったのだ。

それは玉造温泉の温泉街から山側に1キロ程登っていった農道脇の山道にあるこの小さな神社。見たところ何だかみすぼらしい佇まいをしていて謎めいた一画なのだが…

傍らに置かれた切り株型コンクリート柱に「子孫繁栄 出雲玉造 珍宝石さん」と書かれている。どうでもいいけどこの切り株、さっきの居酒屋「そば富」の店の前のものと同じっぽい。関係あるんですかね。

やっぱり玉造温泉だけあって玉もあれば珍もあるという事か。至る所に「ちんぽう石さん」の案内板がぶっ刺さっていてくどいんですが。

んで、鳥居を潜って境内に入ると期待通り男根様がお出ましになられるのである。ははあ、ご立派ですこと。「やる気おこしの御神徳」が得られるとの事で参拝に訪れると夜の生活に縁起が良さそうです。良かったですねお父さん。

ご丁寧に岩の割れ目に突っ込まれた珍満ペアまで鎮座されている。いやはやおめでたい光景である。御祭神は「珍宝大明神」というそうで「男根に類似した自然の御神石」らしいのだが一体どれがそうなのだ?

案内板の下に置かれたこれが御神体なんでしょうかね。境内には下のご利益を賜ろうと各地から参拝に来た方々が残して行かれたミニ珍宝様があちらこちらに祀られたになっていた。

珍宝石の御前には玉にまつわる詩もあり「日陰におれども色黒で 年は若くてしわ多し 金はあれども通じない 玉とはいへども光なし 縫い目あれどもほころびず ぶらぶらすれども落ちもせず お供すれども御門まで あなかしこ あなかしこ 読み人知らず」

結局今回も下ネタに終始してしまった…


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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