那須塩原の怪しいスピリチュアル系温泉リゾート「ピラミッド温泉」が怪しすぎてヤバイ件

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ピラミッド温泉は殊の外繁盛していて大浴場は宿泊客の中国人でいっぱい。この大浴場も中央の柱に「氣柱」と書かれていてピラミッドパワーの効能があるとか説明書きがあって怪しさ全開だ。大浴場を写真に収めたかったが人が多いので代わりに家族風呂の様子を見させてもらった。別名「宝石風呂」というだけあってキンキラキンな石やら統一感のない置物などが置かれていてカオスだ。

ひとっ風呂浴びてすっかり身体も心も暖まったら、大浴場入口脇から階段が伸びる謎の「パワースペース」で魂も暖めよう。別途630円(一名の場合は840円)の利用料で1時間、最上階の瞑想室を使う事が出来るのである。

いわばこのパワースペースがピラミッド温泉の肝である。館主曰くピラミッドパワーが最も濃密に凝縮されているのがこの最上階にある空間なのだ。受付でパワースペースの利用を申し出ると館主の伊藤氏自らの案内で瞑想室への扉が開かれる。

階段の途中にはいつぞやの「SPA!」の記事の切り抜きが…都築響一氏の「珍日本紀行」の記事でした。

そしてここにも「パワーカード」の宣伝書きが(笑)ニューバージョンなんですかねこれ。さっきは一枚800円だったが、ここでは一枚1000円になっている。価格まで統一感がない。

階段を上がるとそこは静寂に支配された空間へと変わる。相変わらず館主の趣味である木彫りのレリーフなどが壁に飾られている。

そういえば最初に場所も意味も分からなかった「ピラミス美術館」だが現在は「びっくり自然館」に名を改めているらしい。ここも別途630円の入場料を払えば見学出来るようだが、館内にもある珍石や奇木などのコレクションという事で、あまり興味なさげなのですっ飛ばした。

ピラミッドパワーが凝縮された最上階のパワースペースへいよいよ足を踏み入れると、部屋の中心には黄金色に彩られた巨大な奇木が鎮座していた。

ただの奇木ではなく仏様の姿が大量に刻まれたなんともありがたいパワーの源なのである。てっぺんには大きな水晶玉が載っている。龍が玉をくわえているような格好だ。

他にも室内には有り難い木彫りの星月菩提像やら珍石・奇木の類がズラーリ。これだけ妙なシチュエーションだと嫌でも精神的に何らかの影響を来たすに違いなかろう。まさにピラミッド温泉の真骨頂。超スピリチュアルゾーン。

この部屋で小一時間程、思い思いのスタイルで瞑想に耽る事が出来る。ただ眠るもよし座禅を組むのもよし、空中浮揚の修行をするのもよし。寝転がり用のマットまで金ピカに統一されている始末。有り難すぎて水中クンバカでも出来そうな気になってしまうが危険な修行はやめましょう。

大人しくマットの上に寝転がり瞑想とは言わないがひとまずこの空間に身を沈めてみることにした。さすがピラミッドのてっぺんだけあって室内もそのまんま四角錐。何から何まで黄金色に統一していたのに、壁紙はなぜか空色なのが謎である。

瞑想を始めると館主がラジカセをかけてヒーリング系ミュージックが流れ出す。手書きで「ピラミッドオブザムーン」と書かれていた。さかんにピラミッドパワーの効能を謳う館主の強引さにも笑えるが、すっかり爆睡してしまい心も身体もリフレッシュしちゃっただけです。

館主の伊藤氏、実は長年電子部品の会社(アスノ製作所)を経営し、台湾や韓国にも進出してグローバルに活躍していた実業家でもあるのだが、定年を期に引退、その後は自らの脳内ワールドを思う存分ぶちまけてピラミッドパワーで人々を元気にしたい!とこの施設を1996年にこしらえたのである。

有名な観光地でもある那須には温泉郷がいろいろとあるが、あえてピラミッド温泉に泊まる旅も悪くはなかろう。栃木の片隅に存在する小さなエジプト、スピリチュアルパラダイスを是非とも現地で実感して欲しい。霊的効能はさておき温泉の質は本物である。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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