沖縄のアメリカ・コザ中央パークアベニュー (1)

沖縄本島中部に位置する、沖縄県第二の都市「沖縄市」。ただ地元民には沖縄市という行政地名よりも「コザ」と読んだ方が通りが良い。米軍嘉手納飛行場を間近に控える「基地の街」で、戦後やってきた米兵に胡屋(ゴヤ)の地名を「KOZA」と読み間違えられた事からコザの地名が定着した。
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コザは戦後沖縄のチャンプルー文化を造りあげてきた一大拠点でもある。観光地であり県庁所在地の那覇市は表向きの大都会だが、一方で観光臭も皆無なコザの街は沖縄の影の首都、まさしく沖縄のDEEPを語るに欠かせない土地なのである。
戦後長らくアメリカと対峙してきたこの街の中心地「中央パークアベニュー」はすっかり往時の勢いを失ったシャッター街へと姿を変えているが、今でも異国情緒を匂わせる商店街である。


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その昔、沖縄が日本に返還される前の中央パークアベニューは「BCストリート」はと呼ばれ、BCの略は「Business Center」とも「Bring Cash」とも言われていて米兵を相手にした飲食店がずらりと建ち並んでいた。だが今では空きテナントになったままの店も多く人通りもまばらだ。
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白一色で統一されたアーケードが沖縄の青空に映える。それはいいのだがとにかく活気がない。地元民にもゴーストタウンと形容される状態で、まあ原因は車社会だからこその中心市街地の空洞化に他ならない訳だ。
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そんな事情も鑑みてか、片側一方通行の商店街の車道脇には目立つ黄色い看板で「アベニュー共同駐車場」の案内がデーンと貼り出されている。
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商店街脇の奥まった土地に共同駐車場がある。結構利用者は多いようだが肝心の買い物客は殆ど居ない。どういう事だろう。
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閉店したまま放置されている元店舗の跡を見ると、中には米兵向けクラブの残骸なども見られる。もう二度とネオンサインが光る事もないのだろうか。
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全長400メートル近い商店街はおおよそこんな感じで、シャッター街と形容する他ない。さらにコザには一番街というアーケード街が隣接しているがこちらも酷い有様である。
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…とは言え商店街を歩くとそれなりに開いている飲食店がちらほらとあって完全に死んでいるという訳でもなさそうだ。「すばやー」と書かれていればそれは沖縄そば屋だ。
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中央パークアベニューの古株沖縄料理「コザ食堂」も健在。やたら雑多な店構えは沖縄らしいテーゲー気質丸出しで憎めない。沖縄名物のブルーシールアイスも販売している模様。
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一方でアメリカ人向けのピザ屋なんかもあるのが基地の街コザらしい風景だ。と言っても寂れまくっているゆえ客も少ないが、黒人の兄さんが一人寂しく昼飯食ってました。
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寂れまくりの商店街には沖縄市が設置した「手作り郷土賞」の場違いに立派なモニュメントが。昭和62年11月吉日の日付で沖縄市長の名前と碑文が記されている。この当時は商店街もまだ賑わっていたのだろうか。
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地元の議員事務所だろうか、ゴーストタウン化した商店街で孤軍奮闘中。やたらハイテンションな横断幕が掛かっているが「今、まじゅん世変い!」がナイチャーの当取材班には読めません。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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