田縣神社だけじゃなかったチソコ神輿!伊豆稲取温泉・天下の奇祭「どんつく祭り」

珍祭・奇祭大好きな我々DEEP取材班。遠路はるばる伊豆半島の稲取までやって参りました。東京から鉄路だと伊豆急行があるものの東伊豆町の稲取となるとなかなか足が運ぶような距離ではない。そういう訳で今まで行けてなかった場所だがようやく今年に訪問が実現できた。

稲取温泉で毎年6月に行われる天下の奇祭「どんつく祭り」を観覧するため来たのだ。この祭りでは愛知の田縣神社豊年祭や川崎のかなまら祭りと同じく巨大なチ○コ神輿が街を練り歩き公然猥褻罪?なにそれ状態になるある意味無法状態のお祭りなのだが、なにせ場所が伊豆の端っこにある割とマイナーな温泉街である。

しかも事前情報によれば平日夜にしか開催できないという事を聞いていたのでかなりハードルが高いなと思っていたのだが今年の祭りは6月2日~4日とちょうど金曜から日曜というスケジュールで開催される事になっていたので暇のない取材班でも来られた訳だ。

二千年前より稲取の地に伝わるという夫婦和合、子孫繁栄、無病息災を神に祈願する真面目なお祭りで、愛知の田縣神社と同じく男性のナニを模した巨大な御チン体が載った神輿を村人衆が次々担ぎ上げる訳だ。

東京から遠路はるばる車を転がし稲取温泉に到着。まあ休み休み来ても片道3時間は見なければならん。まずは稲取の集落を散策することにした。

温泉街から少し離れた場所にある伊豆急行の稲取駅。田舎なのにトイレはウォシュレット付きだしSuicaやPASMOが使えて意外に便利。下痢に襲われて急遽トイレを借りようと駅に入ったら待合室には地元のJKしかいなかった。うん、まさしく田舎の駅の光景だ。

稲取は下田と並んで金目鯛の産地らしく駅前にはわざとらしい金目鯛のモニュメントが据え付けられている。やけにメカメカしい金目鯛君には手回しハンドルが付いているが試しに回してみるもうんともすんとも言わずどこかお間抜けである。

ともかく駅前にはしょぼくれた土産物か小さなパチンコ屋くらいしかないのでさっさと温泉街のある稲取の市街地に移動する。

まずはどんつく神社がある高台に向かう集落のメインストリート。ちなみに稲取からは伊豆大島への航路もある。まあ予想通りというか熱海以上に鄙びた漁村の街並み。稲取まで来ると熱海や伊東よりも下田の方が近い。

メインストリートの一本北側は伊豆大島航路がある稲取港。温泉街に隣接した場所にある。漁港と温泉、旅情気分の王道ですなあ。観光客向けの足湯や海鮮丼などが食える店もあるにはあるが、あまり観光一色といった感じでもない。

漁港のすぐ近くにある銭湯「みやこ湯」。どうやら2010年あたりに廃業したらしい。もう一つ「寿湯」という銭湯も稲取にはあったのだが、これも2012年3月の時点で廃業してしまった。やはり過疎化が厳しいのか…

トタン壁の原始的な漁師の民家が並ぶ路地を練り歩きながらどんつく神社を探すがこれが結構分かりづらく集落をまる一周してしまった。肝心のどんつく神社は高台にある稲取岬の灯台に隣接していた。神社自体はこじんまりとしている。

坂道を駆け上がり運動不足丸出しでゼエゼエ呼吸が荒い我々取材班、どうやら祭りの開催時間が迫り調度良いタイミングで御チン体が軽トラに載せられて麓の町に降ろされていく瞬間だった。

神輿が無くなった神社の内部には過去の祭で使われていたと思われる男根がいくつかチン座してあった。ちなみに「どんつく」という名称もご立派な御チン体を「どんと突く」所から語源が来ていてまるっきり意味がそのまんまである。

どんつく神社の近所にあった大きめな民家の廃屋。稲取では別段珍しいものではない。ある意味「廃墟」は伊豆の裏名物。

しかしそんな廃屋は今では猫屋敷と化しているという…かつての家の玄関へ続く坂道の途中で猫の親子が寝っ転がって戯れている。随分毛並みがバラバラの猫達はどこかから連れてこられたのかも知れない。

静岡県賀茂郡東伊豆町稲取にある稲取温泉で毎年6月に開催される天下の奇祭「どんつく祭」を拝見する為にやってきた我々取材班。どんつく神社の前まで辿り着くも既に祭りが始まり肝心の御チン体はほぼ入れ違い状態で村人によって麓の会場に降ろされていった。

そのまま稲取温泉の中心まで付いて行くとそこがお祭り会場。なにやらDQN指数の高そうなヤンママ集団やら気性の荒っぽい感じの地元住民やら温泉の宿泊客なんぞがビール片手に群がっている。静岡県民と言えば温厚なイメージがあったが何でも十把一絡げにするのって良くないですね。

中心の広場では「静岡B級グルメ大会」なんぞもやっていて、浜松餃子だの富士宮焼きそばもあれば聞いた事もない最近急ごしらえしたかのような郷土料理でもないオリジナル屋台料理もある。卑猥なネーミングの伊東名物「ちんちん揚げ」もございます。チ○コ祭りでちんちん揚げとはこれ以上ない組み合わせである。

一見マイナーな存在の稲取温泉だが、懐かしの射的・スマートボール屋も何気に3軒くらい店を開けている。東京では浅草三松館を残して全滅したが伊豆ではまだまだ生き残っている。

祭り開始までの時間を持て余していたので500円払ってスマートボールに挑戦するも一玉たりとも入らず。どうやら当取材班メンバーに玉入れの才能はないようだ。玉じゃなくて竿の方はどうか分からんが試すにしても稲取温泉にはそういう場所はありませんのでね。しゃあないですね。

別の射的場に行くと地元のガキンチョが御行儀悪く射的のカウンターに体ごと載っかってプレーしていたりして保護者も店員も怒ろうともせず緩い空間となっている。今時都会のガキならDSだのWiiだのしか遊びを知らんが、こういう場所の子供って昭和世代そのままに育ちそうな気がする。

ここまで来るとストリップ劇場はないものかと探すが、射的屋の裏の雑居ビルがそうだった。「関西お座敷ショー」と書かれた看板。やはり伊豆の端っこでもストリップ業界に「関西」の二文字はブランドなんですね。

まあ当然のように寂れて廃業しておりましたが…路地の奥にはいかにもな感じの焼肉屋も併設。まあそっちの肉とあっちの肉はどこの盛り場に行ってもセットになってるもんだ。

もう一軒あるスマートボール屋の脇から伸びている路地がその名も「どんつく通り」という名前の飲食街。

まあ場所柄だけにソッチ系の店もないかと物色するが…特に目立つようなものはなく申し訳程度に飲食店が連なっているだけ。温泉街からこの通りを抜けてどんつく神社に行く事も出来る。

ひと通り見るものも見たので、祭りの主役である男根神輿群を拝ませて貰う事にする。神輿は大小合わせて4つ。そのうち巨大神輿は1つだけだが姿形は愛知の田縣神社のそれにかなり似ている。

神輿の櫓の中をイチモツがでーんと貫通してる(しかも尿道っぽい先端の隙間には小銭が突っ込まれている)ところまで一緒。愛知の田縣神社、伊豆のどんつく神社、どっちの祭りも古くからの伝承があるのだろうがここまで似ていると、どちらかが影響されたのかと勘繰りたくもなる。

肝心の祭りは19時半開始と随分遅い。2012年は6月2日から4日までの開催だが、最終日だけ祭りのクライマックスに花火大会があってこの日は宿の予約が取れなかった。まあ初日(2日)に行った事で当サイトで報告出来たので結果的にはよかったのだが。

祭りの流れは終始ゆるゆるな感じで進む。観光客でも何でも勝手に神輿を担ぎに行っても良い。主役級の巨大チ○コ神輿は屈強な稲取の男衆が主体となって担いでいるが、3つある小神輿達はおばちゃんばかりが担いでいたりする。

場合によってはコンパニオンのお姉さんばかりが担ぐ事もあるそうだがその時の気分次第で変わるようなのでコンパニオン神輿を見れるかどうかは運次第だ。

そして肝心の巨大チ○コ神輿に関しては特に神輿行列のルートが決まっている訳でもなく適当に温泉街の通りを行ったり来たりしているだけである。田縣神社などと違ってさすがに伊豆の奥地という事もあってあまり外人の姿もなく(全く居ない訳ではない)、彼らの嘲笑にも似た笑い声が聞こえてくる訳でもない。

人気の巨大チ○コ神輿が休憩中の時にはこうして観光客の記念撮影スポットに早変わり。こういうのは妙に女性ばかり積極的だったりする所も田縣神社と全くかぶる。

神輿以外にもミニ男根を腕に抱えた赤い天狗と緑色の河童がうろつき回っているのだがちょっとサイケな声を挙げて当たり構わず暴れまわる奴らにイチモツで突っつかれると無病息災のご利益が約束されるとかなんとか。事情も知らぬガキンチョは例外なく泣き喚き祭りのカオスっぷりに磨きがかかるのである。

まあこれが田縣神社になると似たようなサイズの木彫りのチ○コを女性達がずらりと抱えて神輿行列を練り歩いているのだが、そのへんはちょいちょい微妙な違いがある。田縣神社の方がかなり厳粛にやってる感じが強いしね。どんつく祭りの方はというと、非常におらが村の祭りといったテンションが強い。

田縣神社やかなまらと同じくお約束ながらオチ○コ土産も用意されていて真っ黒でご立派なイチモツをあしらった巨大飴がこっちでは「どんつく飴」の名前で売られている。その隣にはオチ○コ型の饅頭までもが…まあでも種類や屋台の数は田縣神社やかなまらと比べると知れているわな。

夜も更けてくると周辺には屋台がどんどん増えてきていよいよ祭りの活気も増してくる。過疎化だとか少子化という言葉はどこかへ吹き飛んでしまう。子孫繁栄の祭りだもの。この時ばかりは平均年齢が若くなっていいじゃない。

お祭り会場の賑わいとは別に各温泉旅館の前には色っぽい服装のコンパニオンさん達のご出勤風景が見られる。昭和臭漂う古き良き風習が今も残る訳だが廃墟化した大型ホテルもかなりあちこちで見られたりして、哀愁に包まれた伊豆の外れの温泉地の夜は更けていくのであった。

どんつく祭りの開催期間は本日6月4日までなのでこのサイトをご覧の方はまだ間に合いますよ。今から伊豆急に乗って稲取温泉に行きましょう(笑)


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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