【伝説の館】伊香保温泉・八千代坂「伊香保銀映劇場」はまだ生きていた!

伊香保温泉は今でこそ家族連れや普通の観光客で賑わう場所であるが、一昔前には会社の慰安旅行なんぞで行くオジサン達の桃源郷のような場所で、いかがわしい商売をしている業者もたんまりいたが、数年前に摘発されことごとく「清浄化」してしまっている。


渋川市 伊香保温泉

石段街の東側に並行する「八千代坂」。かつてはこの八千代坂と石段街の間に歓楽街的な要素が詰まったアレな店やナニな劇場がびっしり立ち並んでいた。石段街の高低差を埋めるだけあってかなりの急勾配でさぞかし真ん中だけではなく左右の足も漏れ無く鍛えられそうな坂だ。

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この八千代坂の途中に群馬県唯一となった劇場「銀映」がある。群馬どころか北関東唯一ではないのか。温泉街の場末劇場のジャンルとしては全国的にももはや絶滅危惧種に類する物件である。未だにリア充観光客を寄せ付けない負のオーラに満ち溢れているが…

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5年前、我々はこの劇場の中に潜入を試みた。その時ですら外国人ババアがいる場末も場末、「死霊の盆踊り」状態だったので、今ではもうてっきり潰れたものだと思って今回伊香保に再訪する直前までもはやその存在すら忘れていた。しかし…まだゾンビの如く生きていたのだ…

終末劇場「銀映」はまだ生きていた!

渋川市 伊香保温泉

夕方頃に前を通りがかった時に焚き火をしていたスタッフのおばさんに昔の伊香保の歓楽街っぷりについて聞き取る事が出来た。かつてはアレな劇場だけで十数軒もあった、最後は2つだけになったが、数年前に銀映だけになった。そして未だに営業していると。しかも銀映は「50年やってるよ」との事。ふへぇ…そんなに歴史あったんすか…

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銀映の敷地にある「ミニレジャーセンター芦谷」の看板。昔は三階建ての複合店舗があった模様で、雀荘に喫茶店(踊れるコーヒースナックとある)、演芸センター、美容室なんかもひと通り揃っていた模様。

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劇場に隣接するこの建物がミニレジャーセンターとやらでしょうか。なんだか潰れたパチンコ屋みたいな外観をしているのだが…ここもいつ頃辞めたのかは不明だが、完全に時代に取り残された格好となっている。

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敷地の奥に劇場の建物がある。営業時はもぎりと客引きのおばさんが2名、運転手のおじさんが1名、ダンサー2名という少数精鋭で劇場を切り盛りしていた。一応5年ぶりに中に入ったんですが、料金が4000円に値上がりしてました。帰りは泊まっている宿の前まで送迎が付きます。楽です。

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さらに急勾配の八千代坂を登っていくと右手に飲食店やホテルが立ち並んでいるのだが、さっぱり営業している様子が感じられない。

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途中で石段街に抜けられる路地の入口があり、その角地に「しあわせ」と意味深な屋号の飲み屋の店舗がある。所謂伊香保におけるダークゾーンはこの付近一帯を指すらしい。何をやっていた場所なのか、ここでは詳しく語らない。

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さらに路地を入った所にも同様の古めかしいスナック店舗やその残骸が数軒並ぶ。10年ほど前まではここは「バンコクの裏道」のような状態だったとか何とか。ほんまかいな。

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しかしこの裏道ももはや「サワディーカー」「コップンカー」の声が飛び交う事ももう無さそうだ。そのような不健全店舗は2012年までに壊滅したと聞いた。バンコクの裏道でも何でも無くなりました。

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全然幸せそうに感じられない「しあわせ」の真向かいにある大型ホテルもかなり前に廃業したらしくガラスドア越しに廃れたロビーの様子が見られる。石段街の繁盛ぶりと比べると雲泥の差である。

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そしてもう一軒、八千代坂を登り切った角地にそびえる「ホテル松屋」も、どう見ても廃墟ですありがとうございました、な感じ。かなりキャパシティ大きそうなんですけどね。歓楽街をまるごと壊滅させたら店も畳むしかないか。

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ホテル松屋の外観に面した部分には直営のスナックもあるが、これも廃業していて看板が一部落下してしまっていた。八千代坂に面したホテルはほぼ廃墟銀座状態である。石段街と何度も見比べて欲しい。光と影のコントラストが極端過ぎて、同じ温泉街とは思えない。


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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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