広島駅前猿猴川に浮かぶ謎の水上家屋「霊感観相」

まだまだ広島駅周辺の気になる物件にツッコミを入れていく我々取材班。次に訪れたのは広島駅前から中心市街地に向かうと必ず渡る羽目になる猿猴川。

広島駅前にあるその名も「駅前大橋」。ネーミングそのまんまやないかというツッコミはさておき、この猿猴川沿いもよくよく眺めると戦後のドサクサ的な胡散臭い物件が見られる。



橋の上から猿猴川を見下ろすと、今の日本では殆ど見られなくなった水上家屋がお目に掛かれるのだ。川の上に船が繋いであるくらいなら珍しくないけど…あれは確かに家だわ。

しかもかなり本格的な水上家屋である。戦後すぐの頃は日本中あちこちに存在した水上生活者だがスラムの改善で平成の時代である今では横浜のごく一部を除いて見られなくなった。

水上家屋というだけで我々取材班はときめき色めき立つ訳だが広島駅前の猿猴川にあるこの水上家屋はただ住んでいるだけではない。なんとボートが横付けされていて「水上遊覧」と手書きの看板を橋に向けて掲げている。これは一体…

挙句の果てには「宮島行 5名(要予約)15000」とまで書かれているではないか。なんと宮島への送迎船もやっているらしいのだ。5人からで15000円とするなら1人3000円か…まあチャーター船みたいなもんだしな…

確かに広島では原爆ドーム前の元安川桟橋から宮島行きの水上バスというものも出ているが、これはどう見ても個人プレイ以外の何者でもない。

さらに原爆ドーム行きは1名1500円と出ている。ちょっと高い気がするぞ。広島にはドーム球場はないので、広島でドームと言ったら即ち原爆ドームの事を指す。

気になる水上家屋に接近する。平屋建てだが下手な屋形船よりも立派な造りをしている。店舗である事は間違いないが、ここには常時人が住んでいるのか。水上とは言えどもまかりなりにも広島駅前の福屋百貨店裏の一等地な訳だが、こんなのが残っているというのが凄い。

さらに水上家屋の玄関口には水上タクシーとはまた別になにやら香ばしげな看板が掲げられていた。「恋愛と結婚 テレパシー 受験・就職 霊感 観相」などと書かれているではないか。

まあ言わば占いの館という訳らしい。テレパシーだなんて言われるとスピリチュアルで胡散臭く聞こえるけど要は占いやってるんですよね。水上タクシーもやってる占い師ってどんなんやねんと思うが既にこの外観でどぎついオーラが出ておりますよ。

それでは階段を降りて店の中へ…と思った訳だが、時間が遅く開いてなかった。その上どうもアポなしだと入れてくれないらしい。

こちらのブログの情報によるとこの占いハウス、どうやら事前に予約札を取りに来て、後でまた訪れるというシステムを取っているとの事。婆さんが1人でやっていて健康上の理由で客を一日五人までしか取らないそうなので、気になって訪問してみたいと思った皆様、ご注意を。
…まあ、また出直しだな。

そんな占い水上ハウス「観相」の隣にもまたまた水上家屋が…ここいらの河川法の関係は一体どうなっているのか激しく疑問なのだが、これもまた「戦後のドサクサ」の一つの側面であるとは言えないだろうか。

もう一つの水上家屋はこのように頑丈なバリケードで守られているのでよそ者お断りな感じであります。結局何なんでしょうね。

写らなかった戦後 ヒロシマの嘘
福島 菊次郎
現代人文社
売り上げランキング: 9008
The following two tabs change content below.
新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
トップへ戻る