東村高江ヘリパッド建設反対座り込み会場

名護市から先の沖縄本島は「山原(やんばる)」と呼ばれる山間地域であり、本島随一の過疎地かつ僻地。観光産業で成り立っているこの島の中でもここまで足を運ぶのは物好きであろう。人間と絶滅危惧種のヤンバルクイナ、どっちが多いのか…というような土地だ。
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そんな山原の入口にある国頭郡東村。日本一のパイナップル生産地だと大々的にアピールしまくっている人口2000人足らずの小さな村を通りがかった。


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東村の中心である平良集落の各所にパイナップルを象ったモニュメントが置かれている。橋の欄干にもパイナップル。なんだか暇そうだなぁと思いつつも、そこらじゅうにパイナップル畑があるのを見るとガチで名産地のようだ。沖縄本島でもこれだけパイナップル一筋なのは東村くらいしかない。
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地元の農産品を売る東村の道の駅も「日本一のパイン村」の文字が。昔はパイナップルの缶詰工場も多数あったらしいが輸入の缶詰に押されて殆どが閉鎖。最近になって米軍基地と引き換えにした国の振興費用を投入して、新しい缶詰工場が稼働したとか。
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しかし対外的に東村と言えばプロゴルファー宮里一家が有名。特に宮里藍は地元では英雄視されている。なにせ人口2000人の村から出たんだもの。そりゃ村を挙げて応援する罠。
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…という訳で東村がパイナップルと宮里藍の村だというのがよく分かったが、そこから山原の過疎地域にずんずん車を突っ込んでいくと、10キロくらい離れた場所に高江という集落がある。何もないので素通りするしかないオチかなと思いきや、道路際にいきなり香ばしい看板が現れる。
「高江 NO!ヘリパッド 座り込み中 受付」…はて、これは何なんでしょう。
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実は本島北部の山原地域には米軍の北部訓練場の敷地が広がっている。沖縄本島の米軍基地の中で最大面積を誇り、東村と国頭村にまたがる広大な土地が米軍に使われている訳だが、あまりに田舎過ぎてその存在は知らなかった。
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この高江集落の一角も北部訓練場の土地があるが、そこにヘリパッドの建設計画が持ち上がっていて、それに反対するプロ市民が辺野古と同じように座り込みで抗議活動を続けているのだ。
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まあなんともエコでピースでサヨサヨした看板が多数置かれていて、いかにもプロ市民頑張っちゃってるなあと言った感じだが、肝心の高江集落の人口はわずか150人ほど。ネット上で調べてみてもプロ市民サイドのページしか引っかからず、リアルな地元民の声はいずこへ?といった印象。
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確かに座り込み会場となった一角にはテントが置かれており反対派一団が陣取って抗議活動を続けている様子が見られる。普天間基地の周辺とか辺野古とかも散々「市民団体」とやらが抗議しているが、何故か内地の人間ばかり集まっていたりするのはどうしてだろうか。
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米軍基地を沖縄から撤去して、その先どうするのかという事はプロ市民は語りたがらない訳で、やたら左巻きに偏った地元紙2紙も含めて国防上の問題をどうすべきなのか言いたい事がさっぱり分かりません。
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この付近は広大なジャングルの中を米軍が対ゲリラ戦訓練を行う為に戦後長らく使われ続けてきた土地である。1957年より使われ始め、ベトナム戦争に駆り出された米兵達もここで汗を流してきたのだろう。
物騒なイメージだが、金武町のキャンプ・ハンセンとは違って実弾訓練は行われておらず、実際はハブに襲われる方がよっぽど身近な脅威だったりして。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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