田舎暮らしでよく耳にする「村八分」という言葉。村の掟に従わない人間は、集団から除け者にされてしまうことを言う。和を重んずる日本人の気質がそうさせるのか、閉鎖的な田舎だからそうなるのか、そんな中、山口県周南市の限界集落で村人5人が「村八分」を受けていた男に殺されるという物騒な事件が起きて、田舎暮らしでの人間関係とは何なのかと考えさせられる昨今。
日本全国あちこちに高齢者ばかりが肩を寄せあって暮らす限界集落はあれど、鹿児島県の奄美大島に僅か1世帯しか暮らしていない「超限界集落」と呼べる場所があったので、どんなものか見に行ってきた。それは奄美大島南部の旧住用村にある「青久」(あおく)と呼ばれる集落の事だ。