消える昭和の駅前風景…再開発工事で解体間近の「高岡駅前ビル」を見納めに行ってきた (全3ページ)

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富山県高岡市は金沢と富山の間にあって日本三大大仏の一つに数えられるらしい「高岡大仏」があり、銅器の生産が盛んで、県下第二の都市、という以上にあまり馴染みのない土地であったが、高岡駅前の風景が昭和の趣き濃すぎでヤバいという事は聞いていた。しかし前回訪問時は魚津市と富山市を回るのが精一杯で高岡まで来れてなかったのだ。そうこうしているうちに高岡駅のステーションデパートが解体されたりして見に行く機会を逃してしまっていた。

高岡市 高岡駅前

そして2013年、ステーションデパートの向かいにある超昭和物件「高岡駅前ビル」も姿を消そうとしている。高岡のレトロな駅前風景がもうすぐ姿を消す事をみすみす黙って見過ごす訳には行くまい。東京から関越・上信越・北陸道経由で片道5時間半、遠路はるばる高岡まで来ましたよ。高岡駅前は北陸新幹線が開業する予定の2015年春に向けて大規模な再開発工事が行われている。まあ、新幹線の駅(新高岡駅)は別の場所に出来るんですがね。

高岡市 高岡駅前

高岡駅前ビルと並ぶ昭和物件だった高岡ステーションデパートは解体工事が終わり既に建物自体が無くなっていた。駅前からは万葉線というローカル路面電車の発着所もあり、高岡駅と伏木、新湊とを結ぶ。富山市のライトレールもそうだが富山県は鉄道路線を第三セクター運営で維持させていて、万葉線も第三セクターに運営を引き継いている。岐阜市なんかはあっさり路面電車廃止しちゃったけどこの違いは何だろうね。同じ車社会なのに。

高岡市 高岡駅前

現在絶賛再開発中の駅ビルは来年3月には完成の予定。新しい名称は「クルン高岡」に決定しました!だそうです。旧ステーションデパートの時代に来てればよかったな…2011年末に閉鎖される前は向かいの「高岡駅前ビル」と並ぶ昭和レトロ物件だった訳ですが、昭和41(1966)年築で寿命は半世紀持たなかった訳だ。新しい駅ビルには万葉線の発着所も入る予定らしい。

高岡市 高岡駅前

そして今回高岡市を訪れた最大の目的はこれだ。名前もそのまんま「高岡駅前ビル」!この昭和丸出し過ぎる外観、たったの3階建てにしか見えないが、プラスアルファで一部4階部分が存在している。「駅前飲食街」のレトロな看板もインパクトがでかい。高岡ステーションデパートよりも古い昭和36(1961)年に建てられ、長らく高岡駅前の顔として君臨していたビルだ。場所柄、どうしても気になる「戦後のドサクサ」感。これが出来る前はやっぱりバラックとか闇市とかあったんすかね。

高岡市 高岡駅前

しかし高岡駅前ビルも老朽化を理由に、また再開発に伴って取り壊しが決定しており、内部のテナントはほぼ撤退済み。我々は解体前のすんでのところでビルの見納めに間に合ったという事になる。ビルの外壁には未だに現役営業時の店舗看板が多数残されている。真っ白なスペースの大看板がいくつかあるが、これは現役時代にはサラ金各社のものが掛かっていたようだ。

高岡市 高岡駅前

屋上には古風なネオン看板。「活魚天ぷら旬の味 魚庵清月 B1」とある。駅前のランドマークにしては渋過ぎてウケるんですが、現役時代のものが見たかったなあ…

高岡市 高岡駅前

高岡駅側と駅前ビルとの間は地下通路で結ばれていて、なんと中には北陸初とまで言われる地下街が形成されていた。ここも再開発のために店は全て立ち退き、真っ暗になってました。2011年まで開いていたそうだが、なんで今まで高岡に寄らなかったのか、かなり後悔している。高岡早紀じゃなくて高岡に先に来るべきだった。

高岡市 高岡駅前

ステーションデパートも地下街も見られないので我々には高岡駅前ビルしか希望はないのだが、このビル自体も一部ベニヤ板で封鎖が始まっていてもうあちこち手遅れ感が漂い始めている。ビル中央に吹き抜けと共用廊下があって、是非ともビルを内側から見たいのだが。

高岡市 高岡駅前

しかし一部分は封鎖されておらず、建物内を横断できる通路の中に入る事が出来る。ってなぜに入口が鳥居になっているのでしょうか。なんとも不可思議な空間である。ビルの中に神社をこしらえていた名残りのようだが…

高岡市 高岡駅前

そして空き店舗だらけになった1階外側の歩道には地元の後期高齢者なオッサン達が昼間っから暇そうに集まってくっちゃべっている日常風景。この人達が若かった時代には高岡の街の繁栄ぶりが凄かったのだろう。北陸の地方都市とはいえ、駅前商業施設の充実ぶりには目を見張るものがある。もちろん今では空洞化してしまった後だけども。高岡も例に漏れず郊外にイオンモールできてますしね。

高岡市 高岡駅前

高岡駅前ビルの1階外側部分はバス乗り場にもなっていて、駅前から地下街を通ってバスに乗るという市民の動線が出来上がっていた。今では再開発に伴ってバス乗り場も変更されている。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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