消える昭和の駅前風景…再開発工事で解体間近の「高岡駅前ビル」を見納めに行ってきた

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高岡市 高岡駅前

気になる建物中央部分は後回しにして、まずは 1階の建物外側に沿って一周してみる事にした。結論から先に言うと、散髪屋とか色々店の残骸が残っているものの、ことごとくシャッターが閉められていた。現役営業中の店はないものか探したが、とうとう見つからず全滅状態。

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そのまま建物裏側に出てきた。こちらは駅前一等地の裏通り的佇まいで、空き店舗ばかりにも関わらず如何わしい匂いが強い。歓楽街である桐木町に隣り合っている土地柄だ。9月20日閉店で一軒だけ最後まで営業していた中華料理屋「李白」の経営者と思われるおじさんが、最後の後片付けに来ていた。李白は移転再開の予定があるそうですよ。

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この辺は高岡市におけるB級グルメゾーンとして市民の定評も高かった一画だろう。再開発というのは街の歴史や文化もごっそり消し去ってしまう。これらの店が移転再開したりというのも部分的でしかなく、大半の店舗はビル解体と運命を共にするようだ。

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オープンから36年間、長年地元民に愛されていたであろう「キッチンひらた」も8月16日をもって閉店。別れの挨拶を告げた張り紙に名残惜しく感謝の気持ちを書き込む市民達。ほのぼのさせられますな。

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建物中央を突っ切る通路とはまた別に外側から上階へ登れる階段があって、未だにスナックとかレンタルビデオ屋の看板が残ってはいるが、ことごとく撤退済み。登ってみたけど何もありませんでした。

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んで、このピュアガールとかいう店は富山県でも有名なチェーン系のなんとかサロンな店の残骸でありますね。こういう店まで紛れ込んでしまうのが高岡駅前ビルの凄いところ。ストリートビューで現役当時の店構えが見られるけど、味わい深い手書きの看板が見られた。ここも店舗移転済みだそうで。

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そろそろ駅前ビルのコアな部分に突撃していく事にします。さすがに店が一軒もやっていないとなると、昼間でも不気味な佇まいである。キトキトの地元ヤンキーどもに絡まれたりしないもんかと思う雰囲気だけどシワシワの地元老人くらいしか人居ないし。

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唯一通行可能な建物内通路へ入る。照明は灯ってはいるものの、人の姿も営業している店舗もない。エレベーターも電源が落ちていて使えなかった。ビルの中に萬福神社というのがあったそうだが、これも既に無くなっていた。さすがに神様はビルと心中させる訳にはいかないでしょう。

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そしてエレベーターの横の通路を見ると、ゴミが山積みになって通れなくなっていた。物凄い量のゴミや廃品、ガラクタの類が乱雑に置かれている。見れば分かるが引越しゴミである。これだけの規模のビルが一斉にゴミを出すとこんな事になってしまうのだ。

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当然ながら飲食店のものも多数混じっているので腐った食材の匂いで充満している。これはヤバい。脳天にまで来る激臭、そして足元に染み付いている腐汁…この調子だと野良猫の格好の住み家になっていそうだ。

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一方反対側の通路を見る。ピュアガールな看板群が大量に立て掛けられていた。ストリートビューで見た看板には手書きで変なダジャレをかましていて笑えたのに全部裏返しになっていたら読めません。

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年季を感じさせていたこちらの電飾看板も引っ越しと共に処分する事にしたようだ。勿体無いなあ。

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中央部分は屋上まで吹き抜けになっていてそのまま青空に晒されている。地下部分も日光が届く仕組みになっているがビル自体が相当くすんでいて、開放感は皆無である。むしろ香港あたりのオンボロビルを思わせる退廃感があって素晴らしい。そんな「高岡駅前ビル」は北陸のプチ九龍城砦とも呼ばれていたとかいないとか…

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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