戦後の闇市発祥、ハードボイルドな雪国の盛り場・新庄市「あけぼの町飲食店街」

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まだ風も冷たい4月頃に東北方面を巡った時に立ち寄ったのが山形県新庄市。東京から出ている山形新幹線の終着駅で、まあマットがどうこう言われるような土地なのですがあの事件からもう20年経つんですね。本当、時間の流れが早い事。

新庄市 あけぼの町

この新庄市には「あけぼの町飲食店街」という戦後の闇市から生まれたコアでハードボイルドな盛り場があると聞いていたので、マットはさておき一度見ておきたかったのだ。JR新庄駅から西側の一角にそれはあった。のっけから凄い佇まいだ。

新庄市 あけぼの町

遠くからでも見えるでかいアーチ看板は、道路を跨がず何故か建物の前に据え付けられている。アサヒ・サッポロ・キリンとビールメーカーの看板が並んでるのにサントリーだけがないのは未だに東北熊襲発言の舌禍を引きずっているからか。

熊襲発言とは1988年にあった当時のサントリー佐治社長(大阪商工会議所会頭)がテレビで首都移転問題の話題を振られた時に行った発言の事だ。これ以来東北地方ではサントリー製品の不買運動が続けられ未だに尾を引きずっている。マット事件よりも昔の話なんですがね。

新庄市 あけぼの町

で、そんな看板の足元に目を向ければ…「亜梨蘭」とまるで夜露死苦みたいなネーミングの飲み屋があるという…アリラン…ああ、韓国料理店ですね。どう見ても戦後のドサクサです。本当にありがとうございました。

新庄市 あけぼの町

東京上野のキムチ横丁あたりを彷彿とさせる長屋がこの一角に密集している。戦後間もない時期に新庄駅周辺に出現した闇市を立ち退かせて開いた「曙町マーケット」がここの前身。今でも新庄市屈指の盛り場として機能している。

新庄市 あけぼの町

一方50メートルほどの三角地帯の中に飲食店街が形成されている。その周囲も飲食店街が連なってはいるが、全体的に見てもそれほどの規模ではない。ちなみに新庄市は山形県最上地方の代表都市だが、人口は4万人以下。

新庄市 あけぼの町

路地裏にもスナックやラーメン屋、焼き鳥など看板がズラリ。これはたまりませんな。昼間来ても一軒も開いてないのが残念ですが。

新庄市 あけぼの町

間を通る路地もなかなかマニアックで如何わしさが出ている。景気が悪いのか、空き店舗も多いんですがね。

新庄市 あけぼの町

半ば廃墟に近づいている気がしなくもない一角。路地裏でたむろってるヤンキーに因縁つけられてマットでグルグル巻きにされないだろうか不安になる…ことはない。

新庄市 あけぼの町

元々は市場としてこしらえられた土地なのだが今は全くその面影を留めていない。ひたすら飲み屋だらけ。

新庄市 あけぼの町

そしてまた本場韓国料理居酒屋がもう一軒。山形って全体的に韓国人率高い気がするがなんででしょうね。隣にある戸沢村も韓国嫁を受け入れて道の駅までコリアン風味だし。

新庄市 あけぼの町

「あけぼの町飲食店街」とは呼ばれているが住所を見ると新庄市若葉町。マット事件で有名な某中学校はここから近い。しかし、どこを見回してもまんべんなくレトロっすね。

新庄市 あけぼの町

ちょっとこの「輪」の中には入りづらい…ちなみにマット事件の被害児童も他地方から引っ越してきた一家で、標準語をしゃべってたせいでクラスの輪に入れなかったらしい。

新庄市 あけぼの町

スナックの玄関というよりは開けたら何が飛び出すか分からない雰囲気のドアがバラック長屋の各戸にいくつも取り付いている。怪しい…

新庄市 あけぼの町

密度の高い盛り場は生活感に溢れている。スナックの2階に住んでる人も多いようで、時折住人が路地を歩いている姿を見かけた。

新庄市 あけぼの町

全体的に煤け具合が強い飲食店街だが、一方でトイレは清潔に保たれている。安心して利用できそうでよかったです。

新庄市 あけぼの町

ただのオンボロバラック長屋かと思ったらこんな乙でモダンなデコレーションもあるしいちいち見逃せない作りだ。夜になるとネオンギラギラなんだろうか。昼間しか見れなかったからなあ。

新庄市 あけぼの町

3階建てのハイクオリティなスナック。やっぱり建て増ししちゃってますかね。外観が各階ごとに全くバラバラである。雪かきが忙しいのか玄関前にスコップが置かれたまんまだ。

新庄市 あけぼの町

そりゃ北国ですから、路地の奥に入ればまだまだ残雪たっぷり積もって足を踏み入れられない場所も多々ある訳だ。新庄市がある新庄盆地は日本屈指の豪雪地帯の一つ。バラックがぶっ壊れないようにする毎日の雪かき作業も楽ではなさそう。

マットよりも雪かき中の事故で死ぬ確率の方が高いのは違いない。今度は冬の糞寒い時期に来てみたいものだ。




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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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