財政破綻の街「夕張」を歩く 夕張市役所と映画看板

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日本最悪クラスの破綻自治体「夕張市」の現状を見るがためにやってきた我々取材班。やはり市役所は訪問先から外せないだろう。夕張駅から山側に1キロ近く登っていった辺りに夕張市の中心市街地と市役所等の主要公共施設が立ち並んでいる。
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意外に立派な市役所庁舎は昭和53(1978)年に建設されたものである。この当時でも既に石炭産業はかなり衰退していたが、これだけの庁舎を建てられる馬力は残っていたようだ。


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2007年の財政再建団体指定後は、夕張市の厳しい実情が広くメディアに報道された事もあって良くも悪くも全国から同情の声を買ったのか花畑牧場のキャラメル工場進出から駅舎のトイレの維持費に至るまで幅広く全国からの支援の手が伸びたりもした。
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そして市長選挙に青森の小田川城主・羽柴誠三秀吉が何度も出馬するわ、挙句には「馬鹿な市民には構っていられない」と暴言を吐いて出て行く始末。現在は財政破綻後に職員が半減した夕張市に派遣された東京都職員だった若干30歳の全国最年少市長である鈴木直道氏が市政運営を引き継いでいる。
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市庁舎内に掲示された人口統計を見ると夕張市の人口は順調に減り続けていて、我々が訪れた2011年7月の段階で10500人程度だった。もはや1万人割れは秒読み段階。同じ北海道の歌志内市や三笠市に次ぐ「人口の少ない市」である。破綻自治体なので職員給与も全国最低クラス。市長の給与も月259000円だそうです。
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庁舎内には財政破綻にもめげずに頑張ろうと意気込みを見せているのか「負けるな夕張」と書かれた手造りの何だか貧乏臭いタペストリー(?)が掲げられていて、まるで被災地のようなテンションである。原因は殆ど人災なんですけどね。
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さらに「夕張がんばろうキャンペーン」と題した寄せ書きまで置かれていた。とりわけ東日本大震災で国全体が危機に陥る時期でも夕張市では自分の所だけで精一杯といった所である。
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市役所の周辺には公共施設がいくつが立ち並んでいる。夕張市役所の隣にあるのは「アディーレ会館ゆうばり」。もとは夕張市民会館という名前だったが、命名権売却で「債務の整理」でお馴染みの弁護士法律事務所の名前を冠した、ある意味借金まみれの夕張市に相応しいネーミングの公民館になりましたとさ。
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アディーレ会館ゆうばりの壁にも「映画の街夕張」をアピールする映画看板。サウンドオブミュージックですね。今の夕張から消えてしまった若々しい景色が描かれている。
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アディーレ会館の隣には「ハローワーク夕張」。恐らく全国で最も仕事を探すのが大変な職業安定所だと思われる。高齢化率40%超のウルトラ老人街である夕張市だけあって、もはや見つかるのは介護と雪かきの仕事くらいか?
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市役所には沢山の車が止まり市民が何かしらの用事に来てはいるのだが、その周辺はことごとく廃墟だらけで悲惨な事になっている。せめてもの穴埋めが映画看板というオチである。
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高倉健主演の網走番外地の看板もありますよ。網走番外地も同じく北海道を舞台にしてはいるが、やはり夕張で高倉健と言えば「幸福の黄色いハンカチ」である。

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新日本DEEP案内およびDEEP案内シリーズ管理人兼編集長。2007年「大阪DEEP案内」開設、2008年「東京DEEP案内」開設、2009年「日本DEEP案内」開設、2010年「世界DEEP案内」開設、2013年「新日本DEEP案内」開設。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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